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博物館文化財ニュース

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北海道余市町

■文化財施設紹介「国指定史跡・旧余市福原漁場(主屋)」
旧余市福原漁場は、明治から昭和期に使用されていた番屋です。文化財の名称にものこっている「福原家」は、余市町浜中町に幕末から定住し、ニシン漁を行っていました。明治17(1884)年には福原家が所有していましたが、明治36年には小黒家に移り、さらに大正元年には川内家の所有となりました。
その後、川内家から余市町に建物や漁具などを寄贈いただき、現在は国の指定文化財として皆さんにご見学いただいています。敷地内は広く、いくつかの建物が建てられており、主屋など実際に内部へ入って見学することができる建物もあります。
主屋は、出稼ぎの漁夫の宿泊空間と親方家族の生活空間に分かれています。漁夫の宿泊空間である板の間の漁夫溜まりは、一部が2階建てになっており、漁夫が寝食をともにできるようになっています。
見学の際に注目していただきたいポイントは板の間の床板です。漁夫溜まりは、土足のまま食事ができるように床板がコの字にはずれるように作られており、床が即席の食卓に変わります。もちろん、床板は戻すこともできるため、フラットな床面として使用することができます。ほかにも、親方専用の散髪椅子や、引き戸に使われる昔ながらの少し歪んだガラス、漁場の様子がぐるりと見渡せる親方さんの席(座布団が敷いてあるので是非座ってみてください)など主屋だけでも見どころ満載です。
旧余市福原漁場のほか、余市水産博物館・旧下ヨイチ運上家・フゴッペ洞窟の今年度開館は4月13日(土)からです。4月13日・14日は町民無料デーですので、ぜひご利用ください。また、旧余市福原漁場では例年4月末~5月前半に桜が満開になります。
今年度も、多くの皆さまのご来館をお待ちしています!

開館時間:午前9時~午後4時30分

問合せ:博物館
【電話】22-6187

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