■一般会計の歳入
▽歳入総額が約58億円増 コロナが明け町税が増加傾向
歳入総額は前年度と比べ約49.0%、57億9,540万円の増となりました。
土地売払収入により、財産収入が35億9,200万円の増加となったほか、新型コロナウイルス感染症関連の国庫支出金が減少。また、農林水産業費道補助金などの増加により、道支出金が2億7,000万円増加しました。
歳入の主要な柱となる町税は、新型コロナウイルス感染症の影響による減収から回復し、昨年度から町民税と宿泊税が増加傾向にあります。さらに、固定資産税も堅調な伸びをみせていることから、5億1,210万円の増加となりました。
町税と並んで大きな割合を占める地方交付税については、町税の伸びと反比例する形で、7,820万円減少しています。
また、町税の収納率は令和3年度からほぼ横ばいで、国保税はここ数年と変わらず上昇傾向にあります。
引き続き、限られた財源を有効に配分し、健全な財政運営を進めていきます。
■一般会計の歳出
▽町有地の売払収入を基金へ 積立金が約43億円の増
歳出総額は前年度に比べ約51.2%、58億2,400万円の増となりました。
消費的経費は、9億7,420万円の増となりました。内訳としては、ふるさと納税業務委託事業などの増加や原油価格・物価高騰の影響により、物件費が2億290万円、くらしの生活応援給付金の給付などにより扶助費が1億5,280万円増加しました。また、水道会計への繰出金などの増加により補助費等が5億6,670万円の増となりました。
投資的経費は、北海道新幹線建設費負担金、倶知安厚生病院第2期整備費用負担金など、6億1,820万円の増となりました。
また積立金では、町有地の売払収入分を公共施設整備基金や財政健全化基金に積み立てを行い、ふるさと応援基金や宿泊税基金などと合わせ、全体としては42億990万円の増となりました。
今後も事務事業の見直しも含め、効率的・効果的な財政運営に努めます。
■町民一人当たりに使われたお金 111万1,793円(前年度より35万2,527円増加)
総務費:467,188円
民生費:155,625円
衛生費:143,126円
土木費:117,656円
教育費:81,976円
公債費:51,658円
農林水産業費:38,221円
消防費:26,019円
商工費:23,175円
その他:議会費・労働費7,149円
※令和6年3月末現在の人口1万5,462人から算出
■貯金と借金
基金(貯金)では、各種事業にふるさと応援基金、宿泊税基金などを活用したほか、公共施設整備基金に21億9,000万円、財政健全化基金に19億5,000万円、ふるさと応援基金に6億3,000万円、宿泊税基金に4億4,000万円を積み立てました。
町債(借金)では、倶知安厚生病院第2期整備費負担事業に6億9,460万円、街路灯LED化事業に4,820万円、総合体育館トイレ等改修事業に3,480万円を借り入れたほか、小川原脩記念美術館照明改修事業、道路橋りょう整備事業などの財源として借り入れを行いました。(総額で15億4,460万円の新規借り入れ)
また、歳出の公債費により、これまでの町債の元金償還を進めています。
▽土地 1,676万7,612平方メートル
公用・公共用地:23%
山林・原野など:77%
(対前年度4万1,440平方メートル増)
▽建物 12万7,977平方メートル
庁舎・公営住宅など172棟
(対前年度114平方メートル減)
▽基金(貯金)
70億1,828万円
(対前年度41億7,739万円増)
▽町民一人当たりの
貯金:45万2,762円
借金:99万582円
※令和6年3月末現在の1万5,462人から算出
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