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まち ひと しごとVol.61

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北海道倶知安町

■多くの人と思いを一つに新幹線で変わる町
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構北海道新幹線建設局後志建設事務所所長 小川淳(おがわあつし)さん
北海道新幹線の札幌延伸に向け、町内でトンネルや高架橋の工事を行う独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、「JRTT」)で、4月から北海道新幹線建設局後志建設事務所の所長を務める小川淳さん。
地元の広島県福山市で高校卒業までを過ごし、東京の大学で交通計画分野について学んだ小川さんは、特に興味のあった鉄道の計画・整備に関われる仕事ができるということから、大学卒業後にJRTTへ入社した。
「子どもの頃は、サッカーやバドミントンなど、スポーツをすることが好きで、よく外で遊ぶ子どもでした。大学では、都市における鉄道や道路の整備が地域経済の発展と大きく関係していることを知り、地域の発展に寄与していると感じました」
入社後は、北海道や東北、北陸、関東などの地で、多くの新幹線工事に携わり、実際の新幹線開通に伴い、大きく変化する町の姿を目の当たりにしてきた。
北海道新幹線倶知安駅の建設は、多くの関係者の思いが詰まった町にとっての一大プロジェクトであり、地域の期待を感じるとともに、それに携わる責任を感じているという。
「新幹線に関わる立場や役割はそれぞれ違えども、目的や思いは一つだと思います。これまでも、新幹線の完成を喜ぶ地元の皆さんの様子を見てきたので、この地域でも一体感を大切にして、完成に向けて進めていきたいです」
倶知安町には、4月に異動して来たばかりだが、美しい自然景観や地元の人の温かみをすでに感じ、これからの生活が楽しみだという。
スキーや温泉巡り、地域のおいしい食べ物なども楽しみで、羊蹄山にもいつか登りたいと話す。
「引っ越し当初は、まだ寒く雪も残っていたので、豪雪地帯の倶知安に来たことを実感しました。せっかくここに来たので、羊蹄山山頂で工事の安全を祈願をしたいです。そして、そこから新幹線完成後の町の姿を想像するのも楽しみです」
多くの人が、北海道新幹線札幌延伸・倶知安駅開業を待ち遠しく思っていることだろう。小川さんをはじめ、工事に携わる関係者の一人一人も、私たちと同じ気持ちで作業を進めている。
「工事従事者はみんな、『自分がこの区間の工事を担当した』と新幹線完成後に誇りを持って言えるように日々仕事に当たっていると思います。完成後、新幹線で倶知安駅に降り立ったときに、新しい町の姿を見るのが今からとても楽しみです」

※まち ひと しごとは不定期連載です

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