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特集 JR倶知安駅開業120周年 町と走り続けこれからも共に

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北海道倶知安町

■盛大に祝われ倶知安駅が誕生
今では当たり前にある倶知安駅も、北海道鉄道の当初計画には入っていませんでした。
明治10年代より小樽~函館間をつなぐ構想が始まりましたが、着工は明治34年でした。小樽~函館間は海運があるため、倶知安を通るルートが検討され、着工からわずか3年半で北海道鉄道が完成。明治37年10月15日、ほかの駅とともに倶知安駅が開業しました。駅名は、当時の倶知安村の「『倶ともに安きを知る』という村民が互いに住みよい村をつくる」という意味が尊重され、付けられています。
開業時は、駅や駅前通りに万国旗やアーチが設置され、花火が上げられるなど、多くの人が押し寄せ、倶知安駅の誕生を祝いました。
駅は身近な交通機関として、住民や観光客の移動手段となりました。また、特産品の搬出やイベント会場になるなど、町の発展の中心にあり、今も町とともに走り続けています。

■北海道旅客鉄道株式会社 倶知安駅駅長 若狭和宏(わかさかずひろ)さん
倶知安駅は、小樽駅から長万部駅までの運行管理を行い、列車を運行する重要な役割を担っている駅です。
一年を通して多くの観光客が利用する駅でもあり、改札ではお客さまの切符をひとりひとり確認するなど、お客さまと職員の距離感が近いこともこの駅の特徴の一つだと思います。
これからも皆さまが安心してご利用いただけるよう、日々安全運行に努めていきます。
そして、倶知安駅は今年の10月15日で開業120周年を迎えます。このことを記念して、さまざまな企画を準備していますので、ぜひこの機会に倶知安駅までお越しください。

■年表でわかる!倶知安駅の歩み
明治19(1886)年鉄道で小樽~函館間を結ぶため、測量を実施
明治28(1895)年鉄道のルートに倶知安を通ることが検討されるようになる
明治29(1896)年クッチャン原野で馬ソリの運搬が始まり、人や馬が宿泊できる駅逓(えきてい)が設置される
明治35(1902)年北海道鉄道株式会社により、鉄道の全区間の工事が始まる
明治37(1904)年北海道鉄道開業
明治40(1907)年国が鉄道を買収した後、旭川~函館間は函館本線の名称となる
大正8(1919)年胆振線開通に伴い、倶知安駅舎改築
昭和11(1936)年夜中のみ、列車一両をホテル代わりにする列車ホテルを開設
昭和35(1960)年老朽化や利用者の増加により、狭くなった倶知安駅舎を新設
昭和39(1964)年東京オリンピックの宿泊地として、駅前で歓送迎式を実施
昭和48(1973)年蒸気機関車が廃止される
昭和62(1987)年国に代わり、北海道旅客鉄道株式会社が運営を始める
平成5年(1993)年倶知安駅北側に駅前公園が作られ、記念に花壇下にタイムカプセルが埋められる
平成10(1998)年北海道新幹線駅やルートを公表
令和3(2021)年新幹線工事に伴い、新ホームを設置し、使用を開始
令和5(2023)年北海道新幹線倶知安駅高架橋工事を開始

■JR倶知安駅開業120周年記念企画
今年の10月15日に開業120周年を迎えるJR倶知安駅では、皆さんに日頃の感謝の気持ちを込めて、さまざまなイベントを企画しています。

▼記念企画は9月1日から随時開始
▽120周年記念フラッグの設置
JR職員がデザインしたフラッグを駅に設置します

▽こども絵画展・昔の写真パネル展
町内にある幼稚園の子どもたちが描いた駅や列車の絵と昔の駅の様子を収めた写真が待合室に展示されます

▽倶知安駅開業120周年記念入場券
記念入場券を期間限定で販売します
期間:9月7日~令和7年2月28日
1セット1,000円(台紙と200円券×5枚)
※無くなり次第、販売終了

▼「急ニセコ号」と「とめぐり号」発進!
毎年、期間限定で走る観光列車の「特急ニセコ号」に併せ、今年は一つの列車で道内を周遊できる「HOKKAIDO LOVE!ひとめぐり号」が倶知安駅を経由します。
9月12日、13日の「特急ニセコ号」では、倶知安農業高等学校の生徒が車内販売を行います。(函館行き余市~ニセコ間)

▼列車を見かけたら手を振ろう!
子どもたちと一緒に列車に手を振って、お出迎えとお見送りをしましょう!
運転日など詳細はHPより

■これからの倶知安駅準備 着々と…
▽北海道新幹線倶知安駅デザイン推薦書の手交式を実施
6月24日、倶知安駅デザイン推薦書手交式が札幌市で行われました。
町は、これまでに行ったアンケートの結果や北海道新幹線倶知安駅周辺整備推進委員会での検討結果を踏まえ、A案を推薦案とし、付帯意見を添えて、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構へ推薦書を提出しました。

▽推薦された駅舎デザイン 町の自然と調和する
推薦されたA案は、アンケートで最も多くの票を集めており、開放的な大きなガラスの透明感が周辺の自然環境と調和することが評価されています。
推薦デザインA案「倶知安の四季とつながる舞台の駅」
付帯意見(一部抜き出し):
・内装に地域の木材などを使用する
・周辺との連続性や調和、機能性に配慮する

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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