文字サイズ
自治体の皆さまへ

ふるさと探訪

30/34

北海道倶知安町

■フォーク 482回
この風土館で保存している写真の道具は、「フォーク(fork)」と呼ばれる農具で「ピッチフォーク(pitchfork)」とも呼ばれ、古くから西洋で使われていた道具です。
明治時代になって日本に紹介され、全国に普及しました。食事の時に使うフォークと同じようにモノを刺したり、すくったりする道具です。
本紙写真上のものは「フォーク」と呼ばれ、肥料の切り返しや作物などの運搬や移動に用いるものです。全長99センチ、爪の幅24センチ、爪は運びやすく4本爪で柄の手元に取っ手が付いています。
本紙写真中央のものは「ヘイフォーク」と呼ばれ、牧草の乾燥や収納に用いるものです。全長185センチ、爪の幅17センチ、爪は3本で長い柄が付いているのが特徴、牧草を反転したり、積み上げるのに適した形になっています。
本紙写真下のものは「ビート用フォーク・イモ用フォーク」と呼ばれ、ビートやイモの収穫や収納に用いるものです。全長122センチ、爪の幅37センチ、爪は7本と多く、先端が作物を傷つけないように丸くなっています。
同じ「フォーク」と呼ばれる道具ではありますが、対象となる農作物や用途によって爪の数や柄の形が違っています。これこそ「道具は手の延長」と言われる所以(ゆえん)ですね。
文:今井真司(倶知安風土館学芸補助員)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU