■救急車の適時・適切なご利用を
特殊救急車(本紙写真)…道内初導入。拠点機能を有し、一度に複数の傷病者を収容・救急処置が可能。
◆救急医療の適正利用について
救急車の出動回数が増え、二次救急病院の負担が大きくなっています。二次救急病院に搬送される患者の半数以上は入院を必要としない軽症患者です。
軽症患者で二次救急病院が混み合うと重症患者の治療を妨げるばかりでなく、救急医療の現場を疲弊させ、本当に必要なときに適切な医療が受けられないといった事態につながります。
軽症の場合は、日中にかかりつけ医の受診を心がけ、夜間や休日は「夜間急病センター」や「休日当番医」の受診をお願いします。
◇函館市夜間急病センター(内科・小児科・外科)
午後7時半~午前0時【電話】30-1199
五稜郭町23番1号(総合保健センター2階)
◇休日当番医
内科・外科:日曜・休日 午前9時~午後5時
小児科:日曜・休日 午前9時~午後5時(変動あり)
眼科・産婦人科:日曜 午前9時~正午
休日当番医は当日の新聞、市HP(当日午前7時公開)でご確認ください。
【HP】https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2017112100038/
問合せ:地域保健課
【電話】32-1512
◆今後も増加が見込まれる救急需要
函館市における救急出場件数は年々増加しており、昨年(令和4年)は過去最多の17,643件を記録しました。
救急出場件数は5年前から約1,500件増加していますが、今年は昨年を上回るペースで救急出場が続いています。
◆現場到着所要時間への影響
119番通報を受けてから現場に到着するまでに要した時間(現場到着所要時間)は、昨年(令和4年)は10.2分であり、5年前に比べると約1.8分伸びています。
通常119番通報を受けると現場に最も近い消防署から救急車が出場しますが、救急要請が重なると現場から離れた消防署から救急車が出場することになるためです。
◆緊急性が高い傷病者のために
現場到着所要時間の延伸は救急隊による応急処置開始の遅れに繋がり、傷病者の救命率に影響を及ぼす可能性があります。
緊急性が高い傷病者のもとへ、救急車がより早く到着できるよう、救急車の適時・適切な利用をお願いします。
問合せ:消防本部救急課
【電話】27-0099
◆ちょこっと話
他都市で実際にあった緊急性の低い事例
(1)新聞で指先を切り救急要請
34歳の女性で、本人からの通報でした。
新聞を読んでいた際、新聞紙で右手の中指を切ったため救急要請したとのこと。現場に到着し、傷病者の負傷部位を観察すると、右手の中指の指先に5mm程度の切り傷を認めましたが出血は止まっていました。
(2)筋肉痛のため市販薬で強くかぶれ救急要請
40歳代の男性が自宅前の道路上に立っていて、自力歩行で救急車に乗車しました。
状況を聞くと「筋肉痛のため数日前に市販の痛み止めの塗り薬(液)を塗ったところ、強くかぶれた。痛みは治まったが心配だ。皮膚科に行こうとも思ったが、救急車を要請した。」という説明を受けました。薬を塗ったふくらはぎは、乾燥していて熱感はありません。ご本人は、痛みはなく、歩行にも影響を及ぼさないと言われました。
問合せ:消防本部消防指令センター
【電話】22-2126【FAX】26-3408【メール】fd-tsuusin@city.hakodate.hokkaido.jp
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