青函圏のつながりは、昭和63年3月の青函トンネルの開通で強まりました。それまで青函連絡船で4時間かかっていた函館市と青森市との往来が、鉄路で2時間に。さらに、平成28年3月の北海道新幹線の開業により1時間と大幅に短縮され、津軽海峡を隔てた「心理的な遠さ」が解消されました。
今回の特集では、今年35周年を迎える青森・函館ツインシティの歩みを振り返るとともに、青函圏の交流のいまを感じられる「ひろはこ冬の観光キャンペーン」(弘前市)と「青函産学連携商品開発」(青森市)の2つの取り組みを紹介します。
■これまでの青森・函館ツインシティの歩み
函館市と青森市は「手をつなぐ、心を結ぶツインシティ」を合言葉に交流を深め、今年でツインシティ提携35周年。11月17日に提携35周年記念式典を開催しました。
◇昭和63年
・3月 青函トンネル開通
・7月 両市長がツインシティ提携について会談
・7月~9月 青函トンネル開通記念博覧会の両市同時開催
・11月 ツインシティ提携を記者発表
・12月 両市議会がツインシティ提携を決議
◇平成元年
・3月 ツインシティ提携調印式、祝賀会開催
◇平成6年
・7月 ツインシティ提携5周年記念式典開催
◇平成11年
・11月 ツインシティ提携10周年記念式典開催、11月11日を「青函ツインの日」に制定
◇平成16年
・ツインシティ提携15周年記念式典開催、ツインシティ提携15周年記念フォーラム開催
◇平成21年
・ツインシティ提携20周年記念事業開催
◇平成26年
・ツインシティ提携25周年記念事業開催
◇令和元年
・ツインシティ提携30周年記念事業開催
◇令和6年(現在)
・11月17日「ツインシティ提携35周年記念式典」開催
■青森市だけじゃない!「ひろはこ」冬の観光キャンペーン
弘前市と函館市でつくる「ひろはこ連携推進実行委員会」は、今年で3回目となる冬の観光キャンペーンを展開中です。両市相互の観光客誘致や周遊観光の促進、観光消費額増加を図るもので、メインビジュアルには両市のシンボルである「岩木山」と「函館山」、それぞれの歴史的建造物を描きました。今年は、雪ミクに加えて、鏡音リン・レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOのピアプロキャラクターズも応援します。
※「ひろはこ」とは、弘前と函館の2文字を組み合わせて作った名称です。
(01)ポスターの掲示
10/23(水)~来年2/28(金)
両市関係施設、観光施設、宿泊施設、商店街他
各市1枚ずつのデザインで、昼の弘前と夜の函館と対でありながらまとまりのある1枚のデザインで描かれたメインビジュアルを使用したポスターを掲示。
(02)フォトスポットパネルの展示
12/1(日)~来年2/28(金)
JR弘前駅、函館空港
弘前のアップルパイやりんごポスト、函館のカレーや地ビールなどのデフォルメイラストを使用して写真撮影用のパネルを展示。過去に製作したパネルも各市4か所ずつ展示。
(03)テーマソングMVの公開・放送
11月下旬~
YouTube公開や観光施設で放送する他、TV、ラジオ等のメディアで公開。
テーマソング:「snow bloom/R Sound Design feat.初音ミク」(作詞・作曲・編曲…R Sound Design)
(04)歓迎アナウンスの放送
12/1(日)~来年2/28(金)
両市観光施設他約1分間の雪ミクによる歓迎アナウンスを観光施設等で放送。
(05)スマホで雪ミクたちと一緒に写真撮影
12/1(日)~来年2/28(金)
スマートフォン等で両市のポイント場所にあるマーカー画像を読み取ると雪ミクや仲間たちが画面に登場。キャンペーン期間中だけのオリジナルイラストと一緒に旅の記念の動画や写真撮影ができる。撮影した写真が対象のSNSキャンペーンで39名にひろはこ×雪ミクオリジナルTシャツ(予定)をプレゼント。
(06)デジタルチェックインラリー
12/1(日)~来年2/28(金)
スマートフォン等で両市のポイント場所にある二次元コードを読み込んでチェックイン。両市の5か所全てにチェックインした方へ完走賞を、さらに抽選で雪ミクのオリジナルポーチ(予定)をプレゼント。
◇雪ミクとは
「雪ミク」は、北海道を応援するキャラクターです。2010年の『さっぽろ雪まつり』で”真っ白い「初音ミク」の雪像”を作ったことをきっかけに誕生しました。現在では、北海道を盛り上げる各種取り組みのアンバサダーを務め、企業やキャラクターとのコラボレーションを行うなど、応援の場を多方面に広げています。12/1(日)には「函館コレクション2024」に雪ミクが参加します。「誰ひとり取り残さないまち函館の未来をつくる」をテーマにしたファッションショーイベントで、北海道の子ども達を中心に行われた雪ミクの似顔絵コンテストの受賞作品をあしらった衣装や雪ミクもファッションショーに登場します。
「函館コレクション2024」の詳細は、本紙14Pまたは公式HPをご覧ください。
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