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共生社会の形成に向けて インクルーシブ教育の推進

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北海道別海町

◆通常学級における困り感(※1)のある児童生徒の対応
学校には軽度発達障がいのある児童生徒を含め、特別支援学級に在籍せず、通常学級に在籍する困り感を抱えている児童生徒がいます。
そういった児童生徒一人一人の状況に応じた教育を受けさせたいというニーズの高まりから「通級による指導」を受ける児童生徒数は全国的に年々増加し、本町も同様の傾向にあります。

※1「困り感」とは
例えば、注意欠如多動症(ADHD)傾向の子どもは、本人は頑張りたいと思っていても、授業中に気が散ってしまったり、じっとしていられないことがあり、学習に支障をきたす場合があります。また、自閉スペクトラム症傾向の子どもは、相手の気持ちを察することが苦手であることが多いため、本人に悪気はなくても友達とトラブルになってしまうことがあります。
その他、特定の教科が極端に苦手になってしまうことなどがあり「困り感」は児童生徒によってさまざまですが、本人が意図しなくても、生活面や学習面で支障をきたす状況を指します。

◆多様な学びの場の提供について
現在は「通常学級」と「特別支援学級」だけでなく多様な学びの場として、通常の学級に在籍しながら、児童生徒の状況に合わせて、一部の時間(※2)に特別な場で、自立に向けた教育を受けることができる「通級による指導(通級指導教室)」が平成5年度に制度化されました。

※2 週8時間以内で、担当教員が、通常学級の中で支援や個別支援を行うことができます。


「通級による指導(通級指導教室)」は基本的に、言語障がい、自閉症、情緒障がい、弱視、難聴、限局性学習症(LD)、注意欠如多動症(ADHD)を対象としています。

◆本町の「通級指導教室」現状と今後について
通級による指導を担当する教員は、北海道教育委員会からの加配教員(学級に応じた定数教員のほか、必要に応じて配置される教員)となり、通級指導を受ける児童生徒が一定数必要となります。
これまで「通級指導教室」を開設しているのは、全体の児童数が多く、通級指導教室を希望する児童の多い別海中央小学校のみ(2学級)となっていましたが、本年度から上西春別小学校・中春別小学校・西春別小学校を巡回指導する形で1名の教員が配置され、新たに通級指導教室が開設されました。
今後、その他の学校についても「通級指導教室」の設置に向けて、引き続き調査と検討を行っていきます。また、特別な支援を要する児童生徒に、より適切な支援を行うために、担当教員や特別支援教育支援員などを対象とした研修会を実施するなど、子どもたちの指導にあたる職員の資質・能力のさらなる向上を図ります。

◆北海道立特別支援教育センターの各種相談について
北海道立特別支援教育センター(札幌)では、電話やEメールによる教育相談のほか、来所相談、パソコンやタブレット端末などを使った遠隔相談(来所相談や巡回相談を実施した方)などを実施しており、より専門的な相談を受けることができます。詳しくは、同センターのホームページ(【URL】http://www.tokucen.hokkaido-c.ed.jp/)または、下記担当へお問い合わせください。

問い合わせ:別海町教育委員会(担当 吉光寺、高橋)
【電話】74-9274

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