●別海町民の皆さまへ
本町の自殺死亡率は全道・全国の平均に比べて高く、対策の必要性が指摘されていたところですが、平成31年から3年間は北海道自殺総合対策モデル事業に参加し、またその後も札幌医科大学の協力を得て、積極的に自殺防止の取り組みを行ってきたところです。
厚生労働省の自殺統計によれば、令和4年、令和5年と自殺による死亡者数は減少し、対策の効果を感じ始めたところでしたが、令和6年は一転増加に転じ、1月から3月までの3か月間で既に3名の方が自殺で亡くなっており、大変憂慮すべき状況であり、ご遺族の悲しみは察するに余りあるものがございます。
自殺は、経済・生活問題、健康問題、家庭問題など多様かつ複合的な原因および背景があり、単純に原因を特定することは難しいものでありますが、決して個人の問題ではなく、社会全体で取り組むべき課題です。
本町では、今年「第2期いのち支える別海町自殺対策行動計画」を策定し、「誰も自殺に追い込まれることのない別海町」を基本理念として、官民連携のもと全町体制で計画を推進することとしています。家庭、職場、地域活動など、さまざまな町民生活の場で、お互いに見守りあい、あたたかい言葉かけを行い、困った時にはお互い支え合うことができる“町づくり”としての自殺対策を推進して参りますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
また、町民の皆さまにおかれましては、ご家族や周囲の人の命を守るために「自殺に傾いた人が示す“サイン”」に注意を払っていただき、不安や悩みの声に耳を傾けて適切に受け止めていただくとともに、必要に応じて保健センター、医療機関や役場窓口などにご相談くださいますようよろしくお願い申し上げます。
別海町長 曽根 興三
◆自殺に傾いた人が示す〝サイン″の例
・これまでに関心のあった事柄に対して興味を失う
・死にたいと周囲に漏らす
・飲酒量が増える
・健康管理や自己管理がおろそかになる(病院の通院を中断する)
・身辺整理を始める
・不眠、食欲不振、体重減少などのさまざまな身体の不調を訴える
・仕事上の失敗が続く
◆困った際の連絡先
問合せ:町民保健センター【電話】75-0359
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