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令和5年度 町政執行方針(3)

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北海道利尻富士町

■三.町民の生命・財産を守る防災力の強化
二〇一一年に発生した東日本大震災から十二年目を迎えようとしておりますが、地震大国とも言われる我が国では全国各地で大小の地震が頻発しており、昨年六月二十日には同じ宗谷管内である豊富町と幌延町で震度四の地震が発生し、その後八月十一日には猿払村でも震度四を観測するなど、宗谷管内で震度三から四クラスの大きな地震が頻発しました。気象台によると、この地震は特に想定されている地震ではなかったとのことでありますが、本町においてはサロベツ断層帯において最大マグニチュード七・六の地震が想定されており、北海道北西沖地震についてもマグニチュード七・八の地震が想定されていることから、地震はいつ起きてもおかしくないとの考えの下、本町の防災対策を進めてまいります。
昨年、防災ラジオでの「FMわっぴー」による災害情報の伝達強化に向けた受信電界の調査を実施いたしましたが、受信状況が良くない地域があり、中継局を建設するためには多額の費用が必要との概算が示されたことから、新たな視点から防災ラジオ以外の手段も含めながら、緊急時の伝達方法について引き続き検討してまいります。
また、毎年全国各地で大雨による土砂災害が発生しており、本町においても町内各所での土砂崩れが数年おきに発生しておりますが、近年では冬期間においても台風並みの低気圧が通過・接近する傾向にあり、大雪や暴風雪による道路通行止めが多発していることから、全町民に防寒寝袋を配布することにより、冬期間を含めた停電時の防寒対策を図ってまいります。
避難所対策につきましても、災害用備蓄品の継続整備はもとより、大雨等による土砂災害の危険性の覚知については関係機関との連携を密に迅速な住民対応にあたるとともに、自主防災組織との避難所運営訓練を実施する等、災害発生による避難所運営に万全を期してまいります。
消防関係では、令和三年度に災害対応特殊小型動力ポンプ付水槽車、令和四年度には高規格救急自動車及び指揮広報車を更新し、さまざまな災害に対応するため、消防職員の訓練はもちろん消防団員との合同訓練の実施に取り組んでまいります。
また、救急業務については高規格救急自動車に積載している、最新鋭の資器材を使用した、救急訓練の充実と救急救命士資格取得のため職員を救急救命士養成所へ派遣し、救急業務体制の維持に努めます。
さらには、令和五年四月に採用予定の職員一名を北海道消防学校に入校させ、消防職員としての知識及び技術の向上を図るとともに、職員一名に大型自動車免許を取得させ、消防力強化に取り組んでまいります。
治山・砂防対策として、町の事業では湾内地区オモベツ川(姫沼)の床固工事と旭浜地区朝日川の改修工事を予定しております。また、自治会から要望のありました鰊泊地区については、設計調査を予定しております。
宗谷森林管理署では、鴛泊・鬼脇両地区において、保全整備造林として防火線等の整備と、本泊、南浜地区の下刈を中心とした保安林整備の予定となっております。
宗谷総合振興局林務課では、湾内地区の人家裏の機能強化・老朽化対策として、土留工が予定されております。
稚内建設管理部では、旭浜地区のアフトロマナイ川通信二重化事業とオチウシナイ川の床固工、護岸工及び砂防施設内の排土について、それぞれ事業予定となっております。
近年の気象災害は激甚化・頻発化が予測されていることから、今後においても町民の生命・財産を守るために、国・北海道に対して引き続き事業の推進について要請活動を行ってまいります。

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