文字サイズ
自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊通信 vol.14

14/20

北海道利尻富士町

今回は栽培漁業推進員の鈴木隊員について活動報告をさせていただきます。
隊員になって2年目の総括としては、2、3回しか潜ることが出来なかったのは残念でしたが、何よりもケガや病気をすることなく、無事一年を終えることが出来たのはよかったです。1年目は就任早々、2週間くらいで左手の指を骨折してしまい、いきなりこけてしまったので。あの時は、治療が終わるまで速攻で横浜に帰ろうかと思ってました。
9月からふ化場の業務が始まり、草刈り・施設の点検からのスタートで、卵が入ってから浮上(稚魚が泳ぎ始めること)するまでは、ほぼ毎日雪投げが主な業務で、そのおかげで冬の間にいい体に仕上がりました。浮上してからは、飼育池の清掃と餌まきの日々でした。最初は餌まきをしても逃げる稚魚も、放流する頃には餌を撒き始めると注水部の端から泳いでくるのが可愛くも思えます。が集合体恐怖症の僕にはぞっとする光景なんですけどね。
普段家ではメガネをかけていますが、ふ化場ではメガネは出来ません。卵一粒一粒が見えてしまうと気分が悪くなって仕事にならなくなるかもしれないからです。目が悪くてよかったと思ったのは初めてです。
この1年一番印象に残ってることと言えば、やっぱり佐々木忠弘親方です。
親方は基本とても優しいんですよ。面白いですし。休憩時間に中国語のドラマ見てたりするんですが、CMに入る度に中国語っぽい言葉で話しかけてくるのが正直ちょっと面倒くさいですね(笑)。でも、親方だったからこそ、この2年間やってこられたというのは大きいと思います。というか、それが全てだと思います。狭い事務所で親方と二人で約半年間休みもなく過ごすわけなので。親方は仕事に対しては当たり前なんですけど厳しいですが、おかげで学びも多かったと思います。もちろん、稚魚を無事予定通り放流できたことも良かったんですが、2年目ということもあって感動よりも作業終了の充足感というのかほっとする安心感の方が大きかったですね。
今後の予定としては、現段階では水産港政係で持っている施設の草刈りはやったので、あとは依頼があれば観光施設の草刈りですかね。
先日、本泊港から少し船で走らせた昆布の養殖施設の撮影のため久しぶりに潜ってきました。次は、天然昆布の撮影をしに行こうというお話をいただいてますけれども、天然昆布は多分、潜らなくても撮影出来てしまうと思うのであんまりテンション上がってこないです。
7月18日から31日まで、伊豆に行ってPADI(※)のインストラクター講習を受けてくる予定です。本来なら1年目にやっておきたかったことで、受講する予定ではあったのですが色々あって3年目にしてようやくダイバーとしての一歩目が進められるのは嬉しく思います。けれども任期の残りを考えると2年の出遅れ感は否めないかという感じです。そのために、インストラクター講習の事前自宅学習にも励む予定です。
また、昨年末くらいから週に一度、秀峰園の吉田園長とプールトレーニングを始めたり、時間や都合がつけば北鹿野営場まで散歩程度のジョギングをしたりと体作りも並行して行ってるので結構忙しくやっています。

(※)PADI(パディ)…スキューバダイビングの指導団体。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU