■利尻富士町長 田村祥三
新年明けましておめでとうございます。
新年のご挨拶を申し上げるに先立ち、この度の令和六年能登半島地震により犠牲となられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。また、被災地域の皆様の安全確保と被災された皆様の生活が一日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。
さて、令和六年の初春を町民皆様とともに迎えましたことを、あらためましてお慶び申し上げます。また、日頃より町政全般にわたり皆様のご理解とご協力を戴いておりますことに感謝とお礼を申し上げます。
令和二年一月に国内で初の感染者が確認されてから、瞬く間に世界的なパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症により約三年もの年月の間、不安の中での生活を余儀なくされておりましたが、昨年五月には五類感染症に位置付けられ、少しずつではありますが以前の日常を取り戻しつつあります。この間、皆様には活動の自粛やワクチン接種などの感染予防対策にご協力いただいたことに対し改めまして感謝申し上げます。
昨年を顧みますと、コロナ禍後に各業界で深刻な人手不足により困難な経営を強いられるとともに、世界情勢の不安定さから燃料価格の高騰や相次ぐ物価上昇等による家庭への負担が大きくのしかかる一年となりました。基幹産業であります水産業では、天然コンブが豊漁で昨年比三・四倍の生産額となったことやノナについても堅調に推移したことから両地区とも前年を上回る生産額となりましたが、ウニや養殖コンブ及びサケやホッケなどで大きく前年を下回る結果となっていることから、今後も資源管理や育成のため関係者との連携強化を図ってまいります。また観光業においては、今年の観光入込客数(上期)は九十七万五千人と昨年比二十一%の増と回復傾向にはありますが、コロナの五類感染症への変更による大幅な回復を期待しておりましたが、旅行形態の変化や働き手不足などの影響もありコロナ前との比較では約八割程度と完全な回復には至っていない状況であり、これからアドベンチャートラベルなど新たな観光の形を発信するなどコロナ禍前以上の回復を目指してまいります。
さて、本年は利尻・礼文・サロベツ国立公園の指定五〇周年を迎えます。これまで先人が大切に守り育んできた利尻島の美しい豊かな自然環境を未来へ引き継いでいくため、町民皆様と一丸となって温暖化対策等に取り組んで行かなければなりません。
改めまして本年は、町民皆さまが健康でより一層幸多い良き年でありますよう心からお祈り申し上げますとともに、町政に対し変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げまして新年の挨拶といたします。
■利尻富士町議会議長 飯田睦穂
町民の皆様、新年明けましておめでとうございます。
ご挨拶を申し上げる前に、この度の令和六年能登半島地震の発生によりまして、犠牲となられた多くの方々の御冥福をお祈りし、御遺族に対し衷心より哀悼の意を申し上げ、被災されたすべての方々に心からお見舞いを申し上げます。
さて、清らかな新春を迎え、良き年のお慶びを申し上げますとともに、利尻富士町に繁栄をもたらす最良の年となりますよう心より願っております。また、皆様には、日頃より議会の活動に対し、深いご理解と温かいご支援を賜り、議員一同深く感謝申し上げます。
昨年を振り返ってみますと、国内外における数多くの事件・事故の多発、今なお続く、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルでの激しい戦闘、北朝鮮によるミサイル発射など、世界平和を脅かす卑劣な行為により不安と恐怖を多く残し、加えて、私たちの生活を圧迫するエネルギー価格の高騰や度重なる物価高に苦しめられた一年でありました。
一方で、新型コロナウイルス感染症が五類へと引き下げられたことなどから各種行事やイベントにおいては、今まで通りに開催されるなど、明るい兆しが見え始めた年でもありました。
人口減少時代を迎え、地方自治体は、少子高齢化、各職種における深刻な人手不足など様々な課題に直面しており、子育て支援や地域資源を生かした産業振興や交流人口の拡大など幅広い施策を展開していく必要があり、安心安全な地域社会を目指すためスピード感をもって取り組んでいく必要があります。
議会には、政策形成機能と行政監視機能が期待されており、町民の声をしっかりと受け止め、町の発展と町民福祉の向上のためにその役割を果たし、町民皆様が幸せを実感できるよう、議員一人ひとりが負託に応え、より住み良いまちづくりのため全力を傾注する所存でありますので、本年も変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、新しい年が皆様にとりまして、希望に満ち溢れた素晴らしい年となりますようご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
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