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自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊通信 vol.18

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北海道利尻富士町

今回は栽培漁業推進員の鈴木隊員について活動報告をさせていただきます。
協力隊に赴任して早いもので任期満了の3年はとうに過ぎ、今は任期を延長し幻の4年目に突入中です。
思えば、赴任早々に指を折ってしまったことも懐かしく、今振り返ってみれば良い思い出です。
赴任してからの業務としては、夏は観光施設の草刈りや点検を行い、9月からふ化場の業務に従事。草刈も極めると面白く、各種草刈り機の製品情報に精通することは当然として、草刈の向こう側、もはや造園・園芸レベルのスキルが身についたかと自負しております。ちなみに、草刈機の取り扱いについての講習を受講し刈払機取扱作業者の資格も取得しました。ふ化場業務は、頓別まで卵を取りに行くと週末や祝祭日問わず出勤となります。卵を取りに行くのも楽ではなく、運が悪ければ、船は揺れ、欠航すれば待機となります。また、月曜日の浜頓別は飲食店が軒並み休みで、久しぶりの島外での食事も期待していましたが..セイコーマートいつも傍にいてくれてありがとー!
ふ化場業務で溜まった代休消化を兼ねて、夏季の間に伊豆へスキューバダイビングの資格取得とスキルアップをしに行きました。おかげでインストラクターとしての資格だけでなく、実績も積んでくることも出来ました。利尻から伊豆の片道は、飛行機、船、バス、電車…公共交通機関のグランドスラムで11時間以上!利尻と気温差が10度近くある中、着いた翌日から朝から晩までひたすら海に向かいました。IE試験(インストラクターエグザム)前の講習中に足の裏を火傷して、心折れそうにもなりましたが、現地スタッフの厳しくも熱く愛のある指導のおかげで無事、一発合格することが出来ました。現地スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
また、今年から、ふ化場に新たな協力隊員として堀井さんが来てくれてすごく助かっています。実際には去年の11月から一緒に働いていて、今季3人体制でふ化場業務が回せているのも堀井さんの働きがあるからこそと言っても過言ではありません!自分よりも一回り若いのに仕事に対する取り組み方や学ぶ姿勢など、日々勉強させていただいています。そんな彼が、たまに起こすおっちょこちょいでちっちゃなケガをするのもかわいらしいです。
2025年3月で任期満了となる訳ですが、4月からスズキベンリーを立ち上げ起業致します。町から業務委託という形でふ化場業務を継続し、夏季も継続して観光施設の草刈や保全の業務委託を受けていく予定です。また、得意の潜水事業だけでなく、危険物取扱乙種四類の資格も取得しておりますので是非、組合さんや利尻町さんからもお仕事をいただければと思います。スズキベンリーはどんな小さなお仕事でも、喜んでお受けいたしますのでなんでもご相談ください。
利尻にきて、所属課長を始め、秀峰園の園長、親方(先代のふ化場責任者)と、近所の方、産業振興課に限らず、色んな人にお世話になって本当にありがたいと感じました。
あっという間の4年間!楽しくやってこられたのは、周りの温かい支えのおかげです。
協力隊という制度や現状の全てにまったく不平や不満が全くない訳ではありませんが、何の取り柄もないフツーのおじさんを受け入れてくれた利尻富士町に感謝します。

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