災害などから人とまちを守る消防には24時間体制でまちの安全を守る消防本部のほか、各地域に密着した組織「消防団」があります。市内4つの地域に組織された消防団の活動を紹介します。
◆消防団とは
会社員や自営業など、それぞれの仕事をする傍ら、いざというとき災害現場に赴き地域の安全を守る消防機関です。
市の消防団は市内全域を管轄する消防団本部のほか、地区ごとに第1分団(北広島団地・東部地区)第2分団(西部地区)第3分団(大曲地区)第4分団(西の里地区)に分かれて活動しています。地域の実情に精通した住民が防災のプロとなり、このまちを守っています。
◆消防団の活動とは
災害現場では消防職員が中心となって消火活動などを行い、消防団員はそれを支援する形で役割を分担しています。しかし、消防団員が消防職員より早く現場に到着したときには、消防団員が中心となって活動することもあります。
災害発生時以外は、訓練や応急手当の普及指導、防火啓発活動などを行っています。
◆消防団員の声
◇第2分団 折笠渉さん
職場の方に誘われ5月に入団しました。入団後は訓練のほか行方不明者の捜索も行いました。出動が無いほうがもちろん良いですが、事故や災害などがあったとき助けられるよう、訓練していきたいです。地域の皆さんのためになる活動なので、ぜひ入団して協力してほしいです。
◇第3分団 松本由理さん
消防団員の父の活動に興味を持ち入団し5年が経ちます。活動を通じ災害を身近に感じるようになりました。女性だからこそできることや気付けることを生かしていきたいです。さまざまな職種や年齢の方が集まり、人間関係も広がります。少しでも興味があれば一緒に活動しませんか。
◆災害が無い時の消防団の活動
◇訓練
いつ起こるかわからない災害から市民を守るため、訓練や研修を行い備えます。
(1)…消防ポンプを使い消火栓や防火水槽からの水で火災を鎮圧。
(2)…日ごろの訓練の成果を披露しあう消防団合同訓練。実践的な想定訓練で知識・技術の精度を確認。
(3)…厳正な規律のもと行われる小隊訓練。災害活動で不可欠な集中力やチームワークを強化。
(4)…関係機関と連携し大規模災害の活動訓練を行う北広島市総合防災訓練。
(5)…他自治体との研修や訓練に参加し、最新の情報と技術を取得。
※詳細は本紙をご覧ください。
7月7日(日)に消防団合同訓練を行います。詳しくは本紙16ページをご覧ください。
◇防災啓発活動
災害がないときこそ、日々の備えが大切なことを伝えます。
(1)(2)…市内で行われる防火啓発活動では、訪れた方との触れ合いで地域住民に安心感を与え消防団の存在と活動をPR。
(3)…救急車が到着するまでに応急手当を行うことで救命率が格段に上がる。救える命を救うための救命講習。
◆第4分団は今年、発足50周年を迎えました
◇北広島市消防団 第4分団分団長 山口悦範さん
せっかく住んだまちのために何か貢献したいと思い入団して17年。日々消防団員として活動をしています。災害現場では危険なこともありますが、さまざまな職業の人が集まり楽しいことが多い活動です。一緒に消防団で活動しませんか?
◇消防団に興味がある方は
入団要件:市内にお住まいの18歳以上*非常勤特別職の地方公務員となり、手当などが支給されます。
*入団を希望する方や興味がある方は、消防本部総務課へ連絡してください。
問い合わせ:消防本部総務課
【電話】373-3100
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