JAきたそらち女性部北竜支部 山外由佳
令和5年11月16日~19日の4日間、大阪府、京都府への視察研修に、JAきたそらち北竜支所職員の阿部孝司さん、JAきたそらち米穀課職員の中原淳さん、役員から、瀧上愛さん、堂前昌江さんと私が参加させていただきました。
今年は例年とは違い、店頭での米の対面販売はありませんでしたが、関西のスーパーでの北竜町産米の販売状況や、北海道ではなかなかお目にかかれない京野菜等のお話を聞かせていただきました。
初日は大阪府堺市のサンプラザ北野田店を視察させていただきました。ここのスーパーでは、230トンの道産米を玄米で仕入れていて、自社の株式会社サンエッセンで週3回に分けて精米し、販売しているそうです。
惣菜部門では、おにぎり、お弁当のお米もすべて北竜町産「ななつぼし」を全自動炊飯器で自社炊飯しており、その量は年間100トンにもなるそうです。
その他、学校給食事業も行っており、泉南市の中学校に「ななつぼし」を1,800人分提供しているそうです。道外の子供達も給食で北竜町産米を食べていると聞き、大変嬉しく思いました。
店内では、お米コーナー前レジ付近の大変目にとまる場所に「北海道北竜町産ななつぼし低農薬米」と消費者の購入意欲をそそるようなポップや、沢山の北竜町産米が販売されており、惣菜コーナーでも「北海道北竜町産ななつぼし」のポップが大きく配置され、お弁当、おにぎり一つ一つにも「北竜町産米使用」のステッカーが貼られており、とても有難く思いました。
また、大阪府では、脱炭素につながる商品等を購入するとポイントがもらえる事業を行っており、ここのスーパーでも、農薬と化学肥料の使用を通常の半分以下に抑えた野菜や果物の販売にも力を入れているとの事でした。
次の日は京都青果合同市場に訪問させていただき、京野菜のお話を伺いました。
そもそも京野菜とは、千年以上の歴史があり、寺社仏閣が多いことから、献上品として全国各地から優れた品質の野菜が集まり、その全国から集めた種を京都の気候・風土に適したものに品種改良されたのが京野菜というそうです。
「みず菜」「壬生菜」「九条ねぎ」「加茂なす」「万願寺とうがらし」「えびいも」「聖護院かぶ」これらは京のブランド産品として、イメージが京都らしく、出荷単位としての適正量を確保すること、品質・規格を統一するなど安心・安全と環境に配慮して、京のふるさと産品協会が認証しているそうです。
京野菜は手間がかかり、特別な技術が必要な作物もあるそうで、後継者、人材不足なども加わり、今後ますます大変になっていくとのお話を聞き、ブランドを守るのは京野菜も水稲も同じで大変なのだと痛感しました。
最後は、大坂市職表敬訪問に同行させていただきました。今年の北竜町産米の作付け状況や、収穫、品質の報告、フレッシュミズの活動報告、試食販売等のイベント依頼の相談など、大阪市職員労働組合の方たちとの意見交換は非常に為になるものでした。
今回の研修では、関西地区でも北竜町産米が販売されている事、給食などでも提供して頂いている事を知り、大変うれしく感じました。
あまり馴染みのなかった京野菜を何品か拝見し、また、特徴や栽培方法教えて頂き、得難い経験をすることができました。
最後になりましたが、このような貴重な機会を頂きました役場、農協、各関係者の皆様にお礼を申し上げます。大変ありがとうございました。
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