診療所長 浦本幸彦
■ワクチンの話
秋の涼しさも深みをまして冬の到来を待つ時期になりました。今年の夏は道外は記録破りの暑さが長く続き大変だったようです。それに比べて北海道は寝苦しい夜は数えるほどで意外に楽でした。実は昨年の猛暑に懲りて我が家にもエアコンの導入を行ったのですが活躍の場が少なくてエアコンさんに恥をかかせてしまいました。
活躍の場が少なかったのは、良い事としましょう。
インフルエンザとコロナワクチンの予防接種が始まっています。
予防接種とは感染の可能性を少なくしたり重症化を防ぐ働きがあります。法律に基づいて自治体が主体となって行う「定期接種」と希望者が各自で受ける「任意接種」があります。
インフルエンザワクチンは65歳以上の方や60歳~64歳で持病があったりする方が定期接種の対象です。それ以外の方は任意接種となります。
北竜町では町民に対し定期接種の対象者は無料です。また任意接種ですが18歳以下のお子さんも無料です。それ以外の方は1千円必要です。
コロナワクチンの対象者もインフルエンザと同じく65歳以上の方と60歳以上で持病のある方が対象となります。料金は3千円です。12歳から64歳までの方は任意で受けられますが料金は5千円です。
(町の補助が入っています)
コロナワクチンは定期接種となりましたが、今までと違って無料ではなく有料となります。(そりゃそうだ、1本1万円以上しますもんね)
報道などでご存知かと思われますがこの秋に使用可能なコロナワクチンは5種類です。北竜町立診療所はファイザー社のコミナティを使用します。
「コミナティって、先生よ、前から打ってるヤツだろ?古くね~か?」
刻々とウイルスは変異していますよね。今回打つコミナティは現在流行している株に対応したいわゆる新型コミナティです。
「ほ~そうか。それと12歳未満の子供はどうなんだい?」北竜町では12歳以上用のワクチンしか取り扱わない為、6カ月から11歳までの希望者は主治医の先生とご相談下さい。
そうそうインフルエンザワクチンに朗報があります。
でも年齢が限定されています。2歳から18歳までの方には注射でなく鼻腔に噴霧するだけのワクチンが今年から認められました。(海外では10年前から認められていました)痛くないワクチンです。
ただし生ワクチンですので周りの人に感染させる可能性も僅かにあります。副作用は鼻炎症状や感冒様症状が一時的に出る場合があるそうです。喘息も悪化させる場合があるので喘息の方も推奨できません。妊婦さんや免疫力の低下した人も出来ません。
どの年代も1回の接種で良いです。
料金は北竜町の大サービスで無料です。(一般的には1万円弱です。ありがたや)
◆北竜町立診療所
休診日のお知らせ
11月6日(水)、11月27日(水)は午後1時30分より、浦本先生が深川市において介護認定審査会に出席のため、午後より休診となります。
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