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保健師の健康小話~予防は治療に勝る~

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北海道北竜町

■第48回 寒い季節の血圧管理(担当:田中望美)
冬は夏よりも脳卒中や狭心症などの心疾患が起こりやすい季節であり、寒さの影響で血圧があがりやすいことが発症の引き金と考えられています。今回は、冬に血圧が上昇しやすい理由と、日常における対策のポイントをご紹介します。
◇冬に血圧が上昇しやすい理由
体が冷えたり、寒さからくるストレスにより、自律神経が働き血管が収縮するため、血圧は夏場より上昇しやすくなります。加えて運動不足や、年末年始の行事などで飲酒や塩分・カロリー過多の食事が増えることも、血圧が高くなる要因と考えられます。

◇日常生活の中で高血圧対策を
ポイント(1) 食生活を見直しましょう
まず意識したいのが塩分です。食事は薄味にし、漬物などの塩蔵品や調味料の摂りすぎに注意しましょう。野菜・果物・大豆製品・海藻類を意識して摂り、バランスよい食事を心がけましょう。

ポイント(2) お酒は適量を楽しみましょう
飲酒量が多いことは高血圧のリスクです。1日の飲酒量の目安は、純アルコール20g程度(女性は半分の10g)と言われています。飲酒習慣のある方は、適量の飲酒を楽しみ、また週2日の休肝日を取り入れましょう。
◇純アルコール20gの例

ポイント(3) 運動習慣をもちましょう
運動は血管を拡張して血圧を下げる効果がある等、血圧を安定させる助けになります。週に3日以上、毎日30分以上が推奨されていますが、運動する時間が取れない方は、意識して階段を使ったり、掃除や家事を積極的にしたりと、体を動かす時間を増やすことでも効果があります。

ポイント(4) よく眠り、ストレスをためない生活を
睡眠不足やストレスは、交感神経を刺激し血圧が上昇します。規則正しい生活を心がけ、軽く体を動かす、音楽を聞く、歌を歌う等、趣味の時間をつくり、ストレスを溜めないようにしましょう。

ポイント(5) ヒートショックを予防しましょう
ヒートショックとは急激な寒暖差により血圧が急上昇・急下降する現象で、血管・心臓に大きな負担をかけます。冬場のトイレ・洗面所・浴室等で発生しやすく、暖房器具を利用して、部屋間の温度差を小さくすると良いでしょう。
冬は、気温の変化等により体調を崩しやすい時期でもあります。体調や血圧の管理を心がけ、健康的な毎日を過ごしましょう。

■12月の保健・介護予防行事
○ヘルシー講座
18日(水)13:30~15:00 すこやかセンター
○認知症物忘れ相談
23日(月)10:00~11:30 碧水地域支え合いセンター
24日(火)10:00~11:30 商業活性化施設ココワ研修室
○住民健診結果お返し会
26日(木)10:00~12:00 すこやかセンター

※変更になる場合がありますので、防災無線等でご確認ください。

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