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自治体の皆さまへ

診療所だより No.306

18/22

北海道北竜町

診療所長 浦本幸彦

■若人(わこうど)に告(つ)ぐ
4月ですよ、新年度ですよ。早いもんですね、ほんのチョット前にお正月だったのに。農家の方は本格作業開始ですね。新入生や新社会人も新たな気持ちで4月を迎える事でしょう。
小中高と進学する際は子供にとっては別世界に突入する訳で期待と緊張に包まれます。私も昔を思い出してワクワクした気持ちを思い出しました。学生さんはほとんどの場合は親御さんと暮らし教育期間ですから安心して試行錯誤の毎日です。練習期間です。そうです。毎日、失敗やら過ちを冒しながら人生を学ぶ時間です。(もちろん勉強も)
そんな中で僕ら(おじさん達)の世代は教育的指導はストレートでした。指導者から体罰はありましたし罵声や非難は日常茶飯事でした。
そんな悪ガキばかりでなく教育的指導を受けない良い子も沢山いましたがそんな子も現場を見て知っています。
なので誰にでもミスや過ちは起こるものだと理解しています。
最近では指導の仕方も改善されてきています。体罰、暴力は犯罪とみなされ暴言や精神的なストレスを与える事も厳しく取り締まっています。子供は人として未熟な部分もありますから教えないといけない場合があります。
指導は現在では優しいものになっています。良い事です。きつく言わないから指導効果は薄いのではないかと思いがちですが優しく丁寧に教える事で理解は深まると思います。理不尽な強制力よりは良いでしょう。
学生時代、教育課程、練習期間に無理に修羅場を経験する必要はありません。
が、怒られた事がない、悪い事をした経験がない、真面目にやってきたと思っていると少し潔癖症的な癖がつく可能性が心配です。
決して体罰や叱責が良いと言っている訳ではありませんよ。
社会人は学生時代の練習期間とは異なり本番です。
社会の一員としてその役目を果たさねばなりません。結果と責任を求められます。
厳しいですね。
でも社会人一年目からミスひとつ許されず完璧を求められるわけではありません。先輩方々は社会人一年生にそんなに期待はしていません。
自分達もそうであったように仕事を覚えるだけで精一杯で上手にうまくこなせるにはそれなりの時間(経験)が必要です。
だから本番の社会人であっても緊張はいらないんです。
(良い意味での適度な緊張は持っててくださいよ)
学生時代「良い子」で来た方はミスや失敗を極端に嫌い神経質に対応してしまうケースも出てくるのではないでしょうか?大丈夫ですよ。
五月に倒れないでくださいね。
失敗を繰り返しながら社会の一員となって立派に仕事をこなせるようになります。
そうなると今度は安易に人のミスを責めなくなるはずです。良き先輩、良き指導者への入り口です。

◆北竜町立診療所
休診日のお知らせ
4月3日(水)・24日(水)は午後1時30分より浦本先生が深川市において介護認定審査会に出席のため、午後より休診となります。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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