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自治体の皆さまへ

診療所だより No.310

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北海道北竜町

診療所長 浦本幸彦

■生活習慣病管理
暑いですね。(予想)
実はまだ7月前半で暑苦しい程ではありません。夜は涼しいくらいです。北海道の涼しい夏です。今年は予想を裏切って寝苦しい夜のないことを希望いたします。
さて6月以降外来を受診された方はご存知の事と思われますが、生活習慣病の指導が新しくなりました。糖尿病や高血圧症、脂質異常症の方には、目標達成のためキチンと療養計画を立てるようになりました。
そんなこと言われんでもやっとるちゅうねんという不満は置いといて、新しいやり方の良い所と悪い所をご紹介します。
悪い所はいくつかの項目について質問したり指導したりします。その「いくつかの項目」で指導全てが完了なんてできません。患者さん指導はオーダーメイドです。個人の生活習慣に沿った問題点なりをあぶりだしていかないといけません。厚労省のお役人が長い時間をかけて知恵を絞った「いくつかの項目」なのでしょう。必要な項目ではありますが充分な項目ではありません。数行にまとめようとすることが所詮無理な事なのでしょう。
良い点は「いくつかの項目」については全員に必ず尋ねる事です。今までの診療でもちろん生活指導、療養指導を行ってきました。それはどちらかと言うと問題点を見つけ出しそれについて深く詳しく話す傾向にあります。一点豪華主義ですね。ですから全員に毎度おやつの事や食事のこと運動の事を満遍なく質問する事はありませんでした。そんな点では「いくつかの項目」でチェックする事はいままで暴けなかった闇(笑)を見つけ出すことが出来ています。
具体的には仏様です。
ご先祖さまや亡くなった方を大切にする方が多く(実に美しい日本の原風景です)毎日御仏壇にご挨拶をします。
ご挨拶どころかお供え物も忘れません。そして神秘的な事に亡くなった方の好物とお供えをする方の好物が一致するのです。絶やすことなく添えられています。近くになければわざわざ遠くまで買いに行きます。そう、そしてある一定の時間が経てば(早ければその日の午後)「あら、お父さんもう食べた?一ついただくわよ(高い確率でお父さんが仏さん役)」二日目になるともう挨拶はなしで3時になるとお茶を沸かし仏壇から二つほど抜き取られます。
お父さんは食べてないし食べられない(お父さん仏さん役御免なさい)
きみまろさん調になってきたのでこの辺で手綱を緩めます。
ご先祖様を大切にすることは素晴らしい事で立派です。僕自身お供え物は本物の方がすっきりしますし模造品や食品サンプルだと味気ない気はします。
でもご先祖様を出汁におやつの調達を行うのは生活習慣病の療養指導としては×です。馬の耳でなく人の耳で聞き入れてください。

◆北竜町立診療所
休診日のお知らせ
8月13日(火)、14日(水)、15日(木)、16日(金)は終日休診となります。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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