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自治体の皆さまへ

議会だより No.404 議会広報委員会(2)

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北海道北竜町

◆寺垣議員
「イチイの森」の充実化について
▽寺垣議員
我が町最大の観光資源である「ひまわりの里」エリアにあるイチイの森を充実化し、魅力向上を図る整備が必要と考える。
近年、少子高齢化の進行に伴い、他市町への転居や高齢者住宅への入居により、住居内の樹木等を伐採撤去する場合が散見される。長年の思いが詰まった庭木等を「イチイの森」へ移植を希望する町民に対し、かかる費用の一部を助成してみてはどうか。
また、現在町で進めている公共施設再配置計画における公民館前の樹木や句碑等の移植や移設についても「イチイの森」に一括移動保存し、北竜町の歴史記念エリアとして整備し、町内の保育園児や小中学校の郷土愛涵養の情操教育及び、環境問題への意識向上に利用されてはどうか。

▽佐々木町長
以前は二世代もしくは三世代が一緒に暮らし自然と家が代々受け継がれていたが、時代の流れとともに、少子高齢化や都市部への移転等により、家じまい、庭じまいによって庭木等を撤去される方が多くなってきている。
「イチイの森」には、平成7年にイチイやアキグミが植樹され、高橋延清氏の詩碑や本町にゆかりのある方の句碑が設置されている。その後もライオンズクラブや町民の記念植樹等によりアジサイなども植樹され、これにより「イチイの森」の整備は完了した。
「イチイの森」を庭じまいされる方の想い出を引継ぐ場所として活用してはどうかとのお考えはとても素晴らしいものであるが、一定程度育った庭木の移植については、技術管理等を含め難しい点もあるため、専門家や指定管理者等と協議、検討する。
また、公民館前の句碑、記念碑等については、設置に関わった団体が多岐にわたるため、現物移設や記録媒体による保存など協議を重ねているところであり、学校等の施設整備計画ともに進捗についてご報告をしていく。
なお、北竜町歴史記念エリアの整備については考えていない。

◆沖野議員
ふるさと納税の北竜町出身者へのPRについて
▽沖野議員
ふるさと納税はひまわりライスを中心に人気があり、たくさんの納税をいただいているが、他自治体との競争があり更なる上積みが見通せない。
北竜町に実家がある町内出身者に、ふるさと納税のお願いをしても良いのではないか。
返礼品も実家などに渡せるように、商工会の商品券や温泉の年間パスなど仕送りの要素をもった返礼品の設定をできるのではないか。

▽佐々木町長
ふるさと納税は、生まれた町や応援したいと思った自治体に寄付を行い、寄付金額2千円を超える分についての税控除や、自治体からの返礼品を受け取ることが出来る制度となっている。
本町は、10年連続で3億円を超える寄付があり、返礼品である町の特産品に高い評価を頂いている。昨年から今年にかけて、ひまわりライスが足りなくなった事を受け、更なる供給ができないかJAと協議している。無理をして出してもらっている分は、農家にメリットがあるように還元すべきと考えている。
町内出身者に対し、広報や防災無線での周知については、総務省の指針に基づき、規制対象と認定されない範囲で出来ればと考えている。
また、返礼品もその自治体のみ使用できる商品券や入浴券については設定が可能となっている。

▽沖野議員
ふるさと納税のやり方なども、わかりやすいように説明する事も必要かと思う。

▽佐々木町長
納税のやり方など、わかりやすく説明できるように努力する。また、ふるさと納税の継続など国に働きかけていく。

◆沖野議員
複合施設設置計画について
▽沖野議員
2029年度の完成を目指している複合施設は予算上かなり大きな施設になっている。予算規模は先日の説明では53億と聞いているが、建設費高騰の中、3年後の着工時にはどの程度の予算を予想しているのか。
これから多くの公共施設が改修予定だが、予算の関係上見直しが必要なのではないか。
また、大ホールの役割を福祉センターに移行するとの方針だが、公民館部分は現方針では一階のみの構造なので、二階に大ホールを設計すれば福祉センターの改修工事は見直しでも良いのではないか。

▽佐々木町長
複合施設の建設にあたっては、小中学校を統合し、公民館や改善センターと複合化した施設とし、学校における施設・体育館等を共用することで、利便性に配慮しつつ、建設費や維持管理コストを最大限削減できる施設として再編整備することになっている。
事業費は、令和4年の計画策定時は、42億9千万円を見込んでいたが、基本計画策定時に、施設の延床面積が増加したことや物価高騰などの影響により50億1千万円の見込みになっている。
建設年度の令和9年度時点での事業費は、約55億9千万円を見込んでいる。ただし、事業費については、計画面積をもとに算出したものであり、令和7年度に予定する基本設計の中で、住民意見等に配慮・話し合いをもちながら、必要なものを精査し可能な限り事業費の圧縮を図っていく予定である。
財源は、補助金を確保するとともに、過疎債を活用し、過疎債の償還金に対しては、積立を行ってきた減債基金を充てるなど、財源確保につとめ、町負担額を縮減できるよう配慮していく。
複合施設の建設については、50年先北竜町が進んでいくために必要な施設、必要な財源確保をした上で進めていくが、他公共施設の改修予定もあるので、公共施設整備にあたり、将来的な施設の必要性や財政負担に配慮した上で進めていく。
大ホールについては色々な意見もあり集会・セレモニー会場機能は福祉センターに集約することとし、複合施設には100人程度収容可能なホールを設置する。
複合施設を2階建てとする場合、4億5千万円程度建設費が増加することとなり、福祉センターの改修見込額2億2千万円に対して建設費増加になる。
町内施設の最適配置や維持管理費の低減を図るためにも、大ホール機能については、既存施設を活用するのがひとつの策と考えている。

▽沖野議員
2億円の増加は確かに厳しいかもしれないが、役場近くに大ホールの設置をした方が利便性は良いのではないか、再度検討を期待する。

▽佐々木町長
町内の中学生など若い世代からも意見をいただいている。議論して計画を進めていく。

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