■エゾシカ
村のシカ駆除個体は施設に搬入後、さまざまに活用されています(下図)。利用先の配分はあらかじめ定めず、その時々の需要と供給で個別に決まりますが、本来の駆除目的である生息数や農業被害の抑制と、捕獲作業上の難易、利用側の要求は、それぞれがかみ合わないことも多く、悩ましいところです。シカの生息実態や農業被害状況、資源利用の可能性などについて「シカ肉のつどい」などの企画も通じて住民の皆さまと語らいながら、より望ましいシカとの付き合い方を模索していきます。
■ヒグマ
7月末から続くデントコーン圃場での攻防も9月半ばの収穫で一区切りしました。落ち穂採食で侵入するヒグマへの対応は10月末ごろまで予想されます。
この秋、ミズナラのドングリはやや不作ではないかと見ており、クルミへの依存度が高まることで結果的に住宅や道路、農地付近での採食行動が多くなると予想されます。ほとんどの個体は姿も痕跡も見せずに私たちの近くで上手に暮らしています。お出かけの際は、ヒグマがクルミをかじる音にも聞き耳を立てて、注意してまいりましょう。
■アライグマ
9月3日の収穫祭で酪農学園大学の学生さんがアライグマの生態や防除について来場の皆さまに説明してくれました。お疲れさまでした。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174
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