■エゾシカ
9月のシカ駆除数は31頭で、前年、前々年より少なくなりました。シカの勢いもやや鈍ったかとも思われますが、確証は得られていません。引き続き捕獲圧をかけつつ、状況を注視してまいります。
■ヒグマ
今秋は市街地接近など問題行動が増すとの予測をお伝えしていましたが、これに違わず、9月下旬から10月にかけて人里での目撃事例が増え、件数では異常年であった平成29年の水準をすでに超えました(図1)。内容はさらに心配で、人身被害こそないものの、中央市街侵入や家畜被害など、近年過去にない動きを見せています。ミズナラ、ヤマブドウ、コクワの今期不作だけでなく、経年的な生息数増加、人慣れの進行など複合的な原因があると思われ、解明にはなお調査と分析を要します。村はいまのところ人里周辺生息地での予防的駆除はせず、過去数年で練り上げてきた問題個体対応を粘り強く続けています。危険性が高いと判断した個体に対しては果断に攻勢をとり、今年の全4件を発生当日か翌日の初動で射殺し終息させました。一方、発生当初に経過観察を判断した案件では1頭も捕獲することなく、自然解消まで見守っています。
今月以降も騒がしい状況が続くのか、早めの冬眠となるのか予測できませんが、なすべきは身辺の見張りや誘引物の管理など基本的なことに尽きます。今期も皆さまのご協力を得て人身無事故をめざしたいと思います。詳細は折り込み資料等でお知らせするほか、今年もヒグマミーティングを企画します。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174
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