■エゾシカ
この秋、オスの雄叫びが例年より不活発な気もしますが、皆さまはどうお感じでしょうか。なお10月の駆除捕獲34頭は7:3の比でオスが多く捕られました。猟区の狩猟では8頭全てがオスでした。
■ヒグマ
11月の初旬は前月と同様、双珠別を中心に出現が頻発しましたが、以降は静穏に経過しています。しかし16日に突然、川添団地の敷地にはぐれ子グマが侵入しました。10月にも付近で若いオスが侵入しましたが、今回の個体と家族行動はなかったはずで、連続侵入の確たる理由は見出せていません。日頃から中央市街を囲む河畔林を複数個体が行き来しており、宮下橋付近は特に市街地が細く狭いので、ヒグマにとって敷居が低くなっているかもしれません。農作物の残りかす、生ごみ、ペットの餌などが誘引する可能性も踏まえ、注視すべきと考えています。
酪農学園大学の研究チームは、11月3日に今年2頭目の標識装着に成功しました。現在2頭の行動を電波で調べています。1頭目は11月5日頃、2頭目は11月11日頃から通信不順となりました。今後精査は必要ですが、冬眠穴に入った可能性があります。冬眠開始だとすれば随分早いと感じますが、食べ物が乏しいため早まったのか、そもそも例年いつから始まるのかも分かっていません、ぜひ知りたいですね。いずれにせよ12月中の活動は普通であり、真冬の活動も皆無ではないので、用心は続けましょう。
■猟区の入猟対応について
10月に猟期入りし、一般の狩猟者を対象にシカのガイド猟を実施しています。経験の浅い方が技術習得を主眼に利用することもあり、好評を得ています。また北海道主催の駆除従事者向け技術研修は今期も予定の2回を開講し、無事に役目を果たしました。村内だけでなく全道、全国の狩猟者の資質向上に寄与できるよう、努めてまいります。
■そのほか
村の捕獲従事者に佐々木孝史さん(字中央)が加わりました。今後、技術の研さんに努めながら、地域の野生鳥獣対策に励んでいただきます。ご承知のほど、よろしくお願いいたします。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174
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