■エゾシカ
11月の捕獲は駆除39、狩猟8(猟区内)の計47頭でした。性比は依然オスが多く、7割以上です。12月以降は次第に捕獲しづらくなってきました。
■ヒグマ
要対応案件の多い秋でしたが、12月に入ると静かになりました(下図)。食べる物が乏しく、早めに冬眠する個体が多かったのかもしれません。
酪農学園大学の電波追跡個体は11月中にGPS通信が途絶しましたが、うち1頭の最終確認地点でその地上波の探知に成功し、当個体が11月5日ごろにそこで冬眠入りしていたことが確認できました。12月半ばまでの活動が普通であることは知られていますが、冬眠開始の確認は難しく、今回のように比較的早い時期の事例把握は大きな成果でした。
令和5年のヒグマ対応は人身無事故で終了できそうです。皆さまのご尽力に感謝いたします。来期に向けてさまざまな懸案もあり、冬の間に検討を重ねて備えてまいりましょう。恒例のヒグマミーテイングは1月27日開催予定です。ぜひご参加ください。詳細は広報紙の折り込み資料をご覧ください。
■そのほか
12月21日、住民の方から、弱ったオジロワシが中トマムの道道にいるとの通報があり、振興局と調整の上で村の専門員が保護しました。希少猛禽の保護を環境省から受託している猛禽類医学研究所(釧路市)に移すことになり、猟友会のボランティアの下で一晩を過ごした後引き取られていきました。足に骨折があり、鳥インフルは陰性でした。元気になって空に戻れたらよいですね。
傷病鳥獣は必ずしも保護・加療できるわけではありませんが、伝染病など人への危害を防ぐためにも、見つけたら手を触れず、村へお知らせください。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174
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