■エゾシカ
にぎやかだった繁殖行動も下火になり、シカたちの気配がやや薄く感じられるようになりました。例年のことながら、秋のオスの激しく刹那的な躍動は一抹の哀愁を帯びて、実に鬼気迫るものがあります。
10月のシカ駆除は38頭で、うち30頭がオスでした。メスがいっそう身をひそめるのとは逆にオスは大胆になり、シカ同士の闘争や交通事故でも命を落としてしまいます。
シカの捕獲数は季節により変動します。捕獲の態勢は同じで、季節ごとの生態の違いにより捕りやすさが変わるためです。月毎にまとめると、過去数年間、春多く冬へ向け下降するの通例でしたが、去年と今年はそうした傾向がやや薄まっています。日毎のまとめ(下図)で見ると、今年は「1」を下回らない日が多く、またゼロに近づく日が少ないことから、ほぼ毎日に近い頻度で捕獲できていることが読み取れます。
■ヒグマ
時折の目撃情報はあるものの、目立った動きはなく、昨秋とは対照的な静けさです。当面、林内の痕跡に注目して動静の把握に努めていきます。
■猟区ヒのグ入マ猟対応について
11月に入っても捕獲効率が低い状況が続いていますが、事故なく堅実に入猟対応を進め、好評をいただいております。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174
<この記事についてアンケートにご協力ください。>