III.社会教育の充実
将来の予測が困難な時代の中にあって、誰一人取り残されることなく、生きがいを感じることができる包括的な社会を目指し、すべての村民が自分らしく安心して暮らすことのできる環境を社会教育を通じて充実させていくことが重要であり、第8次社会教育中期計画の目標である「共に学び支えあう社会教育」に基づき、各世代の村民が生涯にわたって学び続けることができる取り組みを進めてまいります。
(1)生涯にわたる学習機会の確保と充実
地域の活力や課題解決へとつながる、ともに学びあい支えあえる生涯学習社会を推進するため、人材の育成に努めるとともに、様々な地域活動に参画し活躍できる環境づくりを積極的に支援してまいります。
また、多様化する教育ニーズに対応するため、講演会や、学習プログラムなどを提供しながらすべての世代が、学び交流できる場の確保に努めてまいります。
(2)スポーツ活動の充実
日常的にスポーツに親しむ人を増やし、スポーツを通じて村民同士が交流し、占冠ならではのスポーツ環境を提供するため、本年度においても、村民スポーツレクリエーション大会、村民スキー大会等を実施してまいります。
占冠村の豊かな自然環境を活用したスポーツを推進するため、村内団体や事業者と連携しながら取り進めてまいります。
また、引き続き、体育協会など関係団体への活動助成、アスリート補助金等地域のスポーツ活動への支援をしてまいります。
(3)芸術・文化活動の振興
村民に心の潤いや豊かさを与え、感性と創造性を育むために必要な芸術・文化に触れる機会の創設に努めます。村内文化団体や道内団体等へ積極的に働きかけながら、幅広い分野にわたる企画・選定に努めてまいります。
また、伝統文化の保存・伝承活動を支援しながら、後継者の育成と人材確保に努めてまいります。
(4)社会教育施設の充実
身近な社会教育の拠点として、多くの村民が集い、学び、交流する場として活用するため、一部施設を日常的に開放し、村民が自由に利用できる取り組みを進めてまいります。
また、コミュニティプラザ和室に新たにエアコンを設置し、夏の猛暑にも対応してまいります。
各施設の維持補修、備品管理に関しましては、改修・整備計画を明確にし、財源を確保しながら維持管理に努めてまいります。
IV.おわりに
以上、令和6年度の教育行政の執行に関する重点施策について申し上げました。
本村の学校教育・社会教育それぞれが協働体制を強め、すべての村民が学び支えあう教育環境を実現させるため、所管する施策を村民との協働により取り組んでまいります。村民の皆さんの積極的な参画と議会議員並びに教育関係機関、団体の一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、教育行政執行方針とさせていただきます。
令和6年3月7日 教育長多田淳史
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