■エゾシカ
4月のシカ駆除は57頭で、同月値としては過去最高となりました。5月もほぼ同じペースですが、後半にかけてやや減速気味です。
シカたちの様子を見ると、少しずつ換毛が進んでいるほか、母親から離れた1歳子の姿が目立ちます。今期の出産が始まる母親のそばには居づらいのでしょうか。それとももう母親はいないのでしょうか。しょんぼりと心細そうに見えたり、のびのびと楽しげに見えたり。人にも似て、心に馴染むものがありますね。
■ヒグマ
5月下旬には、道路、農地等での出現が散見されていますが、特段の対応を行う事案はなく平穏に経過しています。詳細は折り込み資料をご覧ください。
例年の傾向では、これから夏に向かって次第に住宅周りなどの出現が増え、また農作物の食害も予想されます。昨年は、人から逃げないだけでなく、人に接近を図る個体も出現しました。今後、本村で暮らす私たちは、まずは人身被害を受けぬよう、いっそうの注意を払わなければなりません。
村の対応として、捕獲許可要件は当面これまでと同じですが、柵や追い払いの効果も限定的であることから、より早い段階で捕獲を決断すべきかと考えています。とはいえ、見つけ次第に無差別に捕獲するのでなく、また捕獲を企図しても成功するとは限りませんので、捕獲以外のさまざまな努力も引き続き必要となります。専門員ができるだけ早くに現場に入り、判断と対処をできるよう心掛けてまいります。
この6月には村の担当部署と駐在所とで、ヒグマの市街地侵入に備えた対応訓練を企画しています。こちらも詳細は折り込み資料をご覧ください。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174
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