文字サイズ
自治体の皆さまへ

野生動物対策の状況

15/19

北海道占冠村

■エゾシカ
5月のシカ駆除は53頭で昨年並みでした。6月は草木の繁茂で野山の視程がさらに悪化し、銃による捕獲が難しい場面も増えてきます。とはいえ一番草を刈った採草地では見通しが回復しますので、安全な場所を適切に選んで捕獲を続けてまいります。出産はおおむね終わり、7月には母子が一緒に行動するのが普通になっています。もし雌ジカを見かけたら、その足元に可愛い子ジカがいないか、よく見てみましょう。

■ヒグマ
例年、6月は市街地接近の前哨戦の時期で、道路沿いも含めて出現と対応が増えるのが慣例でした。今年も双珠別の農地や上トマムの市街地周辺などで動きが出ていますが、まだ件数は多くありません。
昨今、道内各地でヒグマ対応の担い手不足や待遇について取り沙汰されていますが、本村の事情はご存じでしょうか。本村のヒグマ対応体制は、狩猟者団体(猟友会など)や狩猟者個人に丸投げにせず、まずは専門職員の手で調査から状況判断、必要に応じて銃による捕獲と死骸の処分まで実施することとしております。また村内の有志捕獲従事者に支援をお願いするときは、村が現場で具体的な対処方針と役割分担を明示し、事後に時間と算定基準に従い報酬をお支払いしています。
職員だけでできることは限られており、周囲の協力あっての体制ですが、非力でも職員が先頭に立つことは、課題を国や道、個人に転嫁せず、「村民公共のことは村民の決意のもと村組織が担う」という地方自治のスジを通すことでもあります。他の何がそろっても、スジを通して信頼し合わなければ、危険を伴うヒグマ対応は成り立たないのではないでしょうか。専門職員の配置は財政面で皆さまのご負担にもなっておりますが、この方向で今後さらに体制の充実を図ってまいります。
6月のヒグマ情報、対応訓練の概況、7月の注意事項などは広報紙の折り込み資料をご参照ください。

問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU