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年頭のごあいさつ(1)

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北海道占冠村

■占冠村長 田中正治
村民の皆さん、新年明けましておめでとうございます。ご家族そろって健やかに新年をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症を乗り越え、元の生活や地域コミュニティ活動、社会経済活動を取り戻そうと頑張った1年ではなかったかと思います。
私も、地域コミュニティや社会経済活動を取り戻そうと、住民生活優先の政策を進めてまいりました。
そうした中、本村の入込数が150万人となり、村内にも活気を感じることができるようになりましたが、近年の温暖化による環境整備として、公共施設や小中学校、保育所に冷房設備を設置しました。また、村民が一堂に会したスポーツレクリエーション大会、第50回を記念したふるさと祭りなど、地域コミュニティを取り戻す催事も行うことができました。
そして、占冠村には地酒がないとの思いから、メープルシロップから発想したアカエゾマツの新芽とメープル樹液を使ったクラフトジン、メープルシロップとクラフトジンによるリキュール酒を造り、ふるさと祭りでお披露目し、多くの方に飲んでいただきました。占冠村を訪れる方には地元の酒として楽しんでもらいたいと思います。
迎える新年に向けては、村長就任2期目の最終年になりますので、村民の皆さんとお約束をした政策実現や地域状況に合わせた政策実行のため、着実に前へ進めなければと考えております。
一方で、国外的には武力攻撃による国際紛争や米国の新大統領の就任など新たな国際情勢が生じていることや、国内的には円安の進行、原材料、燃料などの高騰による物価高が長期化の状況にあることなど、先が見通せない経済状況にあり、村内的にはまだまだ多くの課題がありますので、新たな気持ちで村発展のため努力し、持続可能で誰もが報われる社会をめざすことが、私に課せられた責務であるとの思いで今年も頑張ります。
引き続き、村民の皆さんのご配慮とご支援により、誰もが安心して暮らせる村づくりを進めてまいります。そして、迎える新年が希望の持てる年になるよう期待をしております。
今年は「巳年」です。干支の動物に当てはめると蛇ですが、巳年に生まれた人は、蛇のように知恵深く、粘り強い性格を持つといわれています。蛇は古代から再生や永遠の象徴となっています。こうした意味から、巳年は新しい挑戦や変化に対して前向きな姿勢を示す年とも解釈されています。
蛇は、昔から豊穣神・天候神として信仰の対象とされてきました。脱皮をする蛇は「復活と再生」を連想し、不老長寿や強い生命力につながる縁起のいい動物と考えられています。
2025年の「巳年」は、コロナ禍を乗り越えた今、復活と再生を果たし地域経済活動、住民活動が大きく「飛躍」し、私たちの生活が大きく「向上」する年になってほしいものです。
占冠村の基幹産業である農林業や観光産業の進展、生活の基盤である福祉や医療の充実、そして教育や子育て環境の充実など、迎える新年は着実に物事を進め、将来の成功へつながればと願うところです。
村民の皆さんとともに、全力で村づくりに取り組んでまいりますのでご支援、ご協力をお願いいたします。
村民各位におかれましては、新年が希望に満ちた素晴らしい年でありますようお祈り申し上げ、年頭のごあいさつといたします。

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