■ヒグマ
例年11月から12月にかけて、薄く雪の積もった林道を行くと、先に通ったヒグマの足跡をよく見るものですが、今年はほとんど見かけませんでした。いなくなったわけではないはずですが、どうしたことでしょうか。今年のヒグマの異常ともいえる静かさには秋の実り以外の要因があるものと思われ、この点に注意して来期に備えたいと思います。
酪農学園大学が8月末に生け捕り放逐した電波標識個体(雄亜成獣)は、11月24日頃に中央市街の東方、ウチクリナイ沢源流域で測位が途切れました。そこで冬眠に入った可能性があります。
これらを含む今期のいろいろを2月のヒグマミーテイングでも皆さまにお伝えできればと思います。
■エゾシカ
雪の季節、シカたちがササを食べることは皆さまご存じかと思います。では豊富にあるササだけ食べていればよさそうなものですが、実はこれを差し置いてさまざまなものを食べています。沢沿いや崖で雪を掘って草本の越冬葉や根を食べたり、木の枝先や樹皮をかじったり。またミズナラのドングリやヤマブドウの果実、コクワの果実も、秋に続いて冬でも探して食べているようです。
11月の駆除捕獲は44頭と好調でしたが、12月後半から次第に取りづらくなることが予想されます。
■その他
一昨年12月に村内で保護した負傷オジロワシは、環境省の施設に送られ療養していましたが、昨年8月に死亡したとのことです。野生復帰が叶わず残念でしたが、施設では大事にしてもらったようです。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174
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