皆さんが健康で元気に過ごすための役立つ情報をお届けします
■転倒を予防しよう!
高齢になると、転倒・転落が骨折や頭部外傷などの大けがにつながりやすく、それが原因で介護が必要な状態になることもあります。例えば、骨折の程度が軽くても若い時に比べ回復に時間がかかる上、転倒に対する不安や恐怖から意欲や気力がなくなり、活動性が低下し、その状態が続くと転倒リスクが増えるという悪循環につながります。
▼転倒の主な原因
・加齢による身体機能の低下
・病気や薬の影響
・運動不足
「加齢による身体機能の低下」の原因は、筋力・バランス感覚・視力低下などさまざまですが、足のトラブルも転倒に深く関わっています。
▼転倒を招く足のトラブル
▽アーチ崩れ
足には「衝撃を吸収するクッション」「地面を蹴り出すバネ」「足底を保護する」と3つの役割があります。老化や疲労などによりアーチが崩れると、この3つの役割が十分に機能しなくなります。
▽足病(そくびょう)
地面の蹴り出しで大切なのは「足の指」と「爪先」です。ここに何らかの異常がある状態を「足病(そくびょう)」といい、転倒につながりやすくなります。例えば、浮き指、開帳足(かいちょうそく)、扁平足(へんぺいそく)、外反母指(がいはんぼし)、巻き爪、陥入爪(かんにゅうそう)、爪の変色・変形などがあります。
▼足のトラブルの予防
足のトラブルによる転倒を予防するには「運動」と「フットケア」が効果的です。
▽運動
アキレス腱伸ばしや爪先立ち、タオルつかみ、足指じゃんけんなど
▽フットケア
足指を広げる、足首回しなどの足のマッサージや柔軟体操、巻き爪や陥入爪を防止する爪の切り方など
また、転倒と靴は深く関わりがあり、足に合わない靴は足病になるリスクがあります。「長さ、幅ともに足に合ったサイズ」「指が曲がる位置と靴の足先が曲がる位置が一致している」「土踏まず部分(足のアーチを支える)がしっかりしている」ものを選ぶと良いそうです。
■訪問リハビリ事業のご案内
月に1回、介護が必要な状態になることを予防するため、リハビリテーション専門職と保健師が高齢者の自宅を訪問し、身体機能向上や住環境整備のお手伝いをしています。ご興味のある方はご相談ください。
問合せ:地域包括支援センター(福祉子育て支援課)
【電話】56-2022
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