■ヒグマ
トマムのスキー場で12月22日の営業時間中にヒグマ1頭の目視情報がありました。スキー場の係員さんらがすぐに当該コースを閉鎖して安全を確保するとともに、村役場に連絡をいただき、最初の目視から25分後には野生鳥獣専門員が警戒態勢で現地を確認できました。ヒグマは稜線を越えてスキー場の北に去っており、目視に至る前の痕跡から一過性の移動途上であった可能性が高く、今後当面の危険性は低いと判断しました。現地の皆さま、ご対応ご協力ありがとうございました。
にぎやかなトマム山もヒグマは嫌がらないのか、夏は採食を交えて過ごし、冬も横切ったり冬眠したりしています。偶発的な活動情報はおそらく氷山の一角で、日頃から潜在的にヒグマと隣り合っているとみるべきでしょう。これまでのところおおむねヒグマ任せで事故はありませんでしたが、日頃から気付いたときに事の程度によらず小まめに対応していくことで、当地の環境やヒグマのことを学ぶ機会が得られ、緊急時に備えた私たちの対応体制が鍛えられるものと思われます。3月あたりからはまた警戒レベルを上げてまいります。
来る2月15日に開催予定の第8回占冠村ヒグマミーティングでは恒例の研究報告のほか、リゾートエリアでの過去の対応状況や、北海道のヒグマ管理計画改定に伴う今後の展望など、盛りだくさんの内容で議論を盛り上げていきたいと思います。詳細は広報折り込み資料、村ホームページをご覧ください。
■エゾシカ
12月中旬から1月中旬にかけてシカの姿をほとんど見かけませんでしたが、以後少しずつ山裾に降りてくるようになっています。
12月は駆除10頭、猟区利用で3頭を捕獲しています。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174
<この記事についてアンケートにご協力ください。>