■ヒグマ
この冬は1月の末にトマム山(中トマム)の主稜線の北側でヒグマ1頭分の足跡情報がありました。通過して遠のいたか、また穴に入ったかは分かりませんが、続発はなかったようです。このほかは2月21日現在まで村内での活動情報は得られていません。3月以降は活動が活発になってきます。また1年、事故のないよう努力してまいりましょう。
ところで、ヒグマによる農業被害については、森林の資源量、特に秋の実なりとの関連がよく言われますが、本村ではデントコーンの被害時期とミズナラなどの結実時期は元々ズレており、関連しそうには思えません。左下の図はミズナラの豊凶指標、下の図の上段が10月の目撃通報件数(人里での活動強度指標)、下段がデントコーンの被害面積です。並べてみると、2017年辺りが連動しているかにも見えますが、何とも言えません。以前より、デントコーンの被害状況の年変動が謎めいていることには注目しており、今後、未集計のデータを揃えながら、見えざる生態の一隅に迫ってみたいと思います。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
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