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自治体の皆さまへ

名寄市立大学の窓から 〜知への誘い〜 特別編

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北海道名寄市

■名寄市の在宅医療の推進に向けて
保健福祉学部 看護学科 教授 長谷部佳子(はせべよしこ)

少子高齢化が急速に進むなかで、在宅医療・介護提供体制の構築が検討課題になっています。厚生労働省の「平成30年高齢期における社会保障に関する意識調査」(※1)によると、人生の最後をむかえるときに生活したい場所として、自宅が27.9%、介護系施設や高齢者向け住宅が19.4%であったと報告されていました。
皆さんは名寄市に暮らして、在宅医療・介護提供体制にどのような感慨をお持ちでしょうか。首都圏で生活していたことがある筆者にとっては、名寄市および近郊市町村の医療水準は首都圏に劣ることなく良質だと実感させられます。しかも、病院に再受診しにくい交通事情をかんがみて入院期間を長めにして、体調を万全に整えて退院することができます。また、緊急の受診に際して、いわゆる「たらい回し」にされることも少ないのです。こうした地域住民に配慮した体制は、首都圏では望めないものだと思っています。しかし、これから病気になったりお年を召しても、この住み慣れた地域で安心して暮らし続けるには、さまざまな仕組みを整えていく必要があるでしょう。
そこで私どもは、調査研究事業を通じて、「この地域にお住まいの皆さまや医療従事者の皆さまが、医療・介護・福祉について『心配していること』や『期待していること』、人生の最期に、どこで、どのように過ごしたいとの希望をお持ちかなど」のご意見・ご要望を集約し、終末期医療・ケアの基盤を整えることに役立てたいと考えております。皆さまの率直なご感想、ご意見を、ぜひお寄せくださいますよう切にお願い申し上げます。

引用文献
(※1)一般財団法人 厚生労働統計協会…国民衛生の動向・厚生の指標増刊・通巻第1096号.70(9):174,238,2023.


調査期間:11月30日(木)まで
この調査は名寄市のほか、上川北部6市町村の住民の皆さまのご協力と医療機関・介護施設にお勤めの方にもご協力をお願いするものです。

○ご協力の方法
(1)市民のどなたでも、スマートフォンなどで右のコード(本紙参照)またはURLからご回答いただけます。
回答URL:【URL】https://forms.gle/Ah3gKXX9S78T3gVC9
(2)名寄市民の方には、右のコードなどでの回答のほか、市と調査研究の協力に関する協定を結び、無作為に抽出した世帯に調査票と返信

調査問い合わせ先:【E-mail】nayoro.hismy@gmail.com
調査代表者連絡先:名寄市立大学保健福祉学部看護学科 長谷部佳子
【電話】01654(2)4199(内線3124)【FAX】01654(3)3354
共同研究者:齋藤千秋(さいとうちあき)、伊藤亜希子(いとうあきこ)、松倉理江(まつくらえ)、吉野望(よしののぞみ)

問い合わせ:名寄市立大学事務局総務課
【電話】01654(2)4194

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