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なよろっぽい家づくりの会 VOL.65

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北海道名寄市

■夏を過ごしやすく
夏の暑さを和らげる方法として、室内ではクーラー等の冷房装置を設置するのが一般的になりました。元来、ほ乳類の中では、人間は暑さに強い種です。ある文献によると、未だ電気がない時代、たとえば、1850年前後(時代でいうと黒船来航時の江戸時代)にも現在のような猛暑の夏があったようです。当時は現在の熱中症のことを、中暑(ちゅうしょ)または置乱(かくらん)と呼び、広く認知されていたようです。当然、電気など無い時代ですからクーラーなど有るはずもありません。では、当時の人々はどのような方法で猛暑の夏を凌いでいたのでしょうか?大変興味深いところです。
(1)目で…金魚玉に金魚を入れて持ち帰り、軒下などに吊るして楽しみながら涼を感じる。
(2)耳で…チリンチリーンと微風と風鈴の音を聴きながら涼を感じる。
(3)肌で…朝夕に外に出て打ち水をし、夕には緑台を出して風に当たりながら涼を感じる。
(4)味で…夏バテ防止に、所謂点滴液とも称される甘酒を味わう。
等々、なんとも風情があったようです。さらに、強いて言えば当時の人々は我慢(人間は暑さに強い生き物)強かったのでしょう?電力なんてないのですから…
さて、ここで自然の法則を利用した”高窓換気(自然換気)”を紹介します。
早朝および夜間に、屋内のなるぺく高い所(上階の天井付近)の窓を解放して室内の熱気を排出すると同時に外の冷気を取込む方法です。その特徴は、同じ窓で熱気の排出と冷気の取込が同時に起こります。外気は、室温よりも高いときは外気は室内に入り込まず、室温より低くなったときに外気(冷気)が室内に流れ込んできます。と、同時に必然的に室内の熱気が排出される原理の換気方法です。さらに、冷気を取り込んだら、その状態を維持すべく、気温が上昇する前に窓は閉めます。(外気を入れないように)
この自然の原理を上手に利用して夏を涼しく過ごせたらと思います。

問い合わせ:なよろっぽい家づくりの会事務局(NPO法人なよろ観光まちづくり協会内)
【電話】01654(9)6711

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