■賃貸アパート退去時のトラブルに注意しましょう!
◇事例
大学生の娘が1年ほど入居した築25年の賃貸アパートを退去することになり、母親が退去の立ち会いをした。壁や床などの補修費用や清掃代で合計13万円になり、敷金9万円を差し引いた4万円を請求された。精算書の内容に納得がいかず、入居時、壁や床は新品ではなかったと管理会社に話すと「新品だった」と言われた。指摘されたキズや汚れについても娘はやっていないと言っている。(当事者:学生女性)
◇アドバイス
・国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常使用による破損や経年劣化によるものは大家の負担、通常の使用方法を超える使い方によって生じたものは借主(入居者)の負担とされています。
・経年劣化や通常損耗による修繕費は、家賃に含まれているとされます。古くなった設備を最新のものに交換したり、リフォームなどは、次の入居者を確保するためのグレードアップとなり、大家が負担するものです。
・入居・退去時に気になるキズや汚れがあれば、自分が付けたモノでない事を証明するために、確認した内容をメモに残したり、修繕が必要と思われる箇所の写真を撮ったり、証拠となる記録を残すことが大切です。
・ハウスクリーニングは借主負担とするなどの特約は原則として有効となるため、契約前に契約書をよく読み、退去時の特約などを確認しておきましょう。
・修繕費用を請求された場合、内容をよく確認し、納得できない点は大家側に十分な説明を求めましょう。
困ったときは、早めに消費生活センターに相談してください。
問い合わせ:消費生活センター
【電話】01654(2)3575
<この記事についてアンケートにご協力ください。>