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きらめくまちビト

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北海道名寄市

地域おこし協力隊 あかりがインタビューしてきました


下川商業高校を卒業後、札幌の調理専門学校に入学。その後、札幌で13年腕を磨き、名寄にUターン。現在、三星食堂の4代目店主として、市民、旅行者の胃袋を満たしています。

今回は創業110年、名寄の玄関口である駅前で市民、旅行者、駅員、たくさんの人の胃袋を満たしてきた「三星食堂」の4代目店主・武田宏三さんにお話を伺ってきました。

■偶然選んだ調理の道が、自分の人生に
「高校生の頃、とにかく都会に出たいとうい気持ちはありましたが、大学進学は考えていませんでした。進路に悩んでいるときに、父に専門学校はどうだと言われ、ちょうど高校で調理の選択授業を取っていたこともあり、特に深く考えず札幌の調理学校に進学しました。」
当時は店を継ぐことは考えておらず、卒業後はすすきのの小料理屋やホテルに就職し、腕を磨いていたそうです。
「札幌での生活はすごく楽しかったです。ただ、年齢を重ね今後のことを考えた時に、このまま札幌で働くのか、自分の店を持つとしても、都会ではリスクがある。そう考えた時に、実家の三星食堂を思い出しました。自分が帰らなかったら、あと数年で辞めてしまうかもしれない。お客さんも来てくれているようだしと考えた結果、名寄に帰ることにしました。3兄弟で私だけ調理師だったので、親の思いをくんだところもありますね。」

■受け継がれてきた思い・味
「私が子どもの頃は、駅前にたくさんお店があって、うちの食堂はもっと道路寄りにありました。隣には祖父の弟がたい焼き屋をやっていたり、ラーメン屋があったり、今のよろーなの場所に国鉄の官舎があったりと、賑わっていましたね。」
愛され続けるメニューは現在も残されており、武田さんが戻ってから現在の人気メニュー・鶏の照焼特製マヨネーズ定食など現代向けのメニューを追加しました。受け継いだお店のスタイルは変えず、昔ながらの食堂として続けてきたと話してくれました。

■かつての賑わい・4代目店主が夢見ること
「食堂は変わらず続けていきたいと思っていますが、昔隣にあったたい焼き屋みたいなことをしたいと考えています。これは夢ですが、駅前の賑わいを取り戻したいですね。」
武田さんの夢が叶えば、無くなってしまった名寄の風景がまた見れるかもしれません。
時代を超え受け継がれてきた「三星食堂」、これからも名寄の玄関口としてたくさんの人の胃袋を満たしてほしいです。

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移住定住コーディネーター(地域おこし協力隊)
東口明香里 -ひがしぐち あかり-
駅を出てすぐ目に入る”三星食堂”
110年間そこにあり続けるってすごいことですよね!

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