熱中症とは気温や湿度が高い環境で体温の調整がうまくいかず「体内に熱がこもった状態」を言います。熱中症では重症化すると死亡する危険もあり、予防策・対処法を身につけることが大切です。
◆気温や湿度の特徴
・外気が28度以上
・急に気温が上がる
・暑い日が続く
・湿度が高い
・風がない
↓
体内に熱がたまる
◆体温を下げる働き
汗を出すことで体内にたまった熱を放散する
↓
汗をかくことで…体温が下がる→元気に過ごすことができる
汗が出ない…体内の水分量が不足することで→体内に熱がたまっていく→熱中症
※注意が必要な人の特徴
[1]高齢者
理由:
(1)もともと体内の水分量が少ない。
(2)のどの渇きや暑さを感じにくい。
(3)水分摂取量が少ない。
[2]筋肉量が少ない人(やせ型・運動不足)
理由:
(1)汗をかく能力が低下する。
(2)体に水分を保持しにくい。
◆熱中症予防のポイント
《ポイント1》暑さを避ける、暑さに強い体づくり
□扇風機やエアコンの利用
□涼しい服装
□三食しっかり食べる
□休息や睡眠を十分とる
□適度な運動
《ポイント2》のどが渇く前に水分補給
□毎日1500ml程度の水分(水や麦茶)をとる
□大量に汗をかいたときには塩分もとりましょう
◆水が飲めないときはすぐに病院へ!
熱中症の初期症状は疲れや夏かぜなどと似ており見過ごされやすく、また急激に悪化する場合もあります。「熱中症かもしれない」と思ったら、すぐにイオン飲料や経口補水液※を飲み、涼しい場所へ移動しましょう。
※イオン飲料、経口補水液とは
・市販品(スポーツ飲料など)
・自分で作る場合は、水1ℓ +砂糖大さじ2~4杯+塩1~2g
自力で飲めない時や吐き気がある場合は、無理に飲ませず医療機関を受診しましょう。意識がない場合は救急車を呼ぶ必要があります。
保健師:塚崎優希
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