食中毒は、食べ物に付着した細菌が体内に侵入することにより発症します。特に気温や湿度の高い夏場は、原因となる細菌が増えやすくなります。食中毒の症状は風邪と似ているため気づくのが遅れ、特に高齢者や妊婦、乳幼児は重症化する危険性があります。
元気に夏を過ごすため、食中毒予防の基本をチェックしましょう。
◆食中毒予防の基本~食べ物に細菌をつけない・増やさない~
(1)料理をする前
□石鹸を使った手洗い
□こまめなタオル交換
(2)料理をするとき・食べるとき
□野菜や果物は流水で洗う→カット野菜も洗う
□十分に火を通して加熱殺菌→75度1分以上加熱
□お弁当は冷ましてから詰める
□調理後は速やかに食べる
(3)後片付けのとき
□まな板・包丁・ふきんなどの消毒
・漂白剤※などにつけ置きし、流水で十分にすすぐ
・煮沸するか熱湯をゆっくりかける
↓
清潔な場所で乾燥させる
※次亜塩素酸ナトリウムなど
(4)冷蔵庫・冷凍庫に保存するとき
外気温の高い夏は庫内の温度が簡単に上がってしまうため、できるだけ温度を上げないようにすることが大切です。
冷蔵庫
温度のめやす
冷蔵庫 10℃
冷凍庫 -15℃以下
○しまうとき
・持ち帰ったらすぐにしまう
・温かいものは小分けにして中心まで冷ましてからしまう
・庫内に詰めすぎない→すき間があると冷えやすいため、7割を目安に入れましょう。
冷凍庫は
すき間があると冷えにくい
↓
空いているところに凍ったペットボトルや保冷剤を入れると効率よく冷やせます。
○取り出すとき
・開閉は短時間でなるべく少なく→よく使うものは手前にしまいましょう。
○食べ物の解凍方法
冷蔵庫や電子レンジで解凍しましょう。
→室温での自然解凍は細菌が増えやすくなります。
厚生労働省 食中毒予防のポイントより
保健福祉センター 管理栄養士 田淵愛実
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