◆2024上半期 芥川賞・直木賞そろえています!
《芥川賞W受賞》
『サンショウウオの四十九日』
朝比奈秋/著
私のすぐ隣にいる、もう一人のわたし-。気鋭の作家が、医師としての経験と驚異の想像力で、二人で一つの身体を生きる姉妹の人生と命の普遍を描く。
『バリ山行』
松永K三蔵/著
会社の付き合いを避けてきたが、登山部で親睦を図る気楽な活動をするようになった波多。職場で孤立するベテラン妻鹿が、あえてルートから外れる危険で難易度の高い「バリ山行」をしていると知り…。
《直木賞受賞》
『ツミデミック』
一穂ミチ/著
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗る女が現れ…。「違う羽の鳥」「憐光」など、全6編を収録。鮮烈なる“犯罪”小説集。
◆話題の新着本
『鹿鳴館の花は散らず』
植松三十里/著
公家の娘として生まれ、若くして夫と死別した榮子は、侯爵、外交官の鍋島直大と再婚するが…。「鹿鳴館の花」と讃えられながらも幾多の困難を乗り越え、看護の現場に参加し、赤十字活動を支えた貴婦人の気高い生涯を描く。
『籠の中のふたり』
薬丸岳/著
父親を亡くしたばかりの弁護士・村瀬快彦は、傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、2人で暮らし始める。他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが…。
『あなたを待ついくつもの部屋』
角田光代/著
窓から射しこむ朝の光、錆びた流し台にしたたる水滴の音。ホテルで眠る夜、どこかで出会った部屋たちの夢をみる…。表題作をはじめ、3つの帝国ホテルを舞台に織りなす、42編を収録。
『骨と肉』
櫛木理宇/著
臼原市の死体遺棄事件と20年前に三鷹市で起きた連続殺人事件との共通点に気づいた、捜査本部の刑事・八島武瑠。今回も身内の犯行かもしれない。武瑠は次第に追い込まれていくが…。
◆今月のBEST本(7月の貸出回数上位本)
『愚か者の石』
河崎秋子/著
明治18年、瀬戸内巽は国事犯として北海道の樺戸集治監に収監された。同房の山本大二郎は夢のような法螺ばかり吹く。硫黄採掘の苦役で目を悪くした大二郎は火事とともに姿を消し…。
『死んだ山田と教室』
金子玲介/著
夏休みが終わる直前、人気者の山田が死んだ。悲しみに沈むクラスに担任が席替えを提案すると、教室のスピーカーから死んだ山田の声が聞こえた。山田はスピーカーに憑依してしまったらしい…。
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