◆話題の新着本
『青い絵本』
桜木紫乃/著
作家、編集者、セラピスト、書店員-。さまざまな形で絵本にかかわる人々が、絵本を通じて過去と対話し再生する姿を、静謐な筆致で紡ぎだす。
『雫』
寺地はるな/著
中学の卒業制作で出会った4人の同級生たち。30年後、ビルの取り壊しに伴ってひとつのジュエリーリフォーム会社が営業を終え、4人は再会し…。日常のささいな不安や違和感を丁寧にすくい取る、“つながり”と再生の物語。
『こぼれ落ちる欠片のために』
本多孝好/著
県警捜査一課の和泉は、女性警官・瀬良とタッグを組み殺人事件の捜査をすることに。待ち受けていたのは、「正しい刑罰」の在り方を問う、予想外の真相だった-。
『人魚が逃げた』
青山美智子/著
「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚がいなくなってしまって…逃げたんだ。この場所に」と語り、SNSのトレンドになる。その「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていて…。
『死んだ木村を上演』
金子玲介/著
啓栄大学演劇研究会卒業生4人の元に届いた脅迫状。「誰が木村を殺したのか、8年前の真実を知りたければ、雛月温泉の宿・極楽へ来い」。木村が死んだあの日の夜、4年生だった皆には、それぞれ秘密にしていることがあって…。
『森田繁子と腹八分』
河崎秋子/著
自然と農業のちょうどよいところ。伝説の農業コンサルタント・森田繁子(モリシゲ)は今日も腹八分を目指して依頼人の所へかけつけ、「農」にまつわる悩みをズバッと解決!
『綱を引く』
堂場瞬一/著
東京・蒲田の綱引きチーム「プルスターズ」は、全国大会優勝の実績も持つが、高齢化や不況の影響で休眠状態。53歳のキャプテン真島とアイルランドからの留学生ケリーの出会いがきっかけで、チームを立て直すことに…。
『朝比奈さんと秘密の相棒』
東川篤哉/著
学園理事長の娘・朝比奈麗華は大のミステリ好きで、今日も事件現場に出向く。相棒である探偵部員・石橋君は、昼行灯のような捜査ぶりだが、あるとき突然、推理が冴えわたりはじめ…。
『光のそこで白くねむる』
待川匙/著
10年ぶりに故郷の田舎町を訪れた「わたし」。墓地へと続く道を進むと、死んだはずの幼なじみ「キイちゃん」の声が語りかけてくる。不確かな記憶が流れ込み、平凡な田舎に呪われた異界が立ち上がる。
◆今月のBEST本(11月の貸出回数上位本)
『消費される階級』
酒井順子/著
デジタル下層民、東大礼賛と低学歴信仰…。多様性が叫ばれる中、見えづらくなったが存在する、学歴、年齢、性別、外見、経済力などに対する日本人の階級意識をあぶり出す。
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