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自治体の皆さまへ

小さな本屋のひそひそ話 第9回

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北海道大樹町

■韓国の書店に行ってきた
9月半ばに遅めの夏季休暇を取って、韓国へ行ってきました。一昨年から細々と韓国語の勉強に取り組んできましたが、自身の韓国語がどれくらい通用するのか腕試しをするときがついにやってきたのです。もともと「韓国の本を韓国語で読めるようになりたい」というところから韓国語を始めたので、今回の主たる目的はもちろん現地の書店を巡ることでした。
今回訪れたのは、首都ソウル最大の書店「教保文庫」光化門店と、「永豊文庫」龍山店。どちらも韓国を代表する大型書店チェーンです。広い売場面積にあらゆる本が並び、時間が経つのを忘れてしまいます。とはいえ、まだそこまで韓国語が読めるわけではないので、イラストや写真が中心のビジュアルブックや、絵本を中心に現地の本をピックアップ。日本よりも一冊の単価が安いように感じました。羨ましい…。
さらに、近年の韓国では豊富な品揃えを誇る大型書店とは異なる、店主のこだわりが反映された比較的小規模な書店「独立書店」が全国各地に生まれています。ソウルから電車で1時間ほど、水原という街にある「ブロッコリーの森」は、入り組んだ小道を入ったところに店を構える小さな書店。中に入ると「あぁ、ここにある本はきっと大型書店では手に入らないのだろうな」と何故か分かるのです。一冊一冊が丁寧に選び抜かれた本であることは間違いありません。ここには、日本語が上手な韓国人の友人と一緒に伺ったため、彼女が通訳をしてくれて、店長さんと少しだけお話をすることができました。インスタグラムの相互フォローができたことは、今回の韓国滞在の一番のお土産になりました。「自分の店のことを知っている韓国の本屋さんがある」という事実が、日本で孤軍奮闘している私の活動をさらに後押ししてくれるような気がしました。
旅先で書店を訪れると、いつも豊かな時間が流れます。文字が読めなくても、そこにいるだけで幸せな気持ちになります。すごく贅沢な体験だと思います。ちなみに、大樹町と親交の深い台湾にも「誠品生活」という書店から端を発した文化複合施設があります。こちらは東京日本橋に日本進出第一号店があり、本場の雰囲気を体感できるようです。

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