大樹町農業委員会広報委員会第3号
■年頭のごあいさつ
大樹町農業委員会 会長 穀内和夫
新年明けましておめでとうございます。皆さまには、健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃より、農業委員会の活動に多大なるご理解ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
昨年7月の改選から、大樹町農業委員会も大きく変わりました。
近年の農家数の減少等を考慮し、従来の定数18名から4名減の14名でスタートしました。新たな体制のもと、担い手への農地利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、新規参入の促進をさらに推進するため、関係機関と連携を図りながら、より一層活動に努めて参ります。
さて、2023年4月に「人・農地プラン」を「地域計画」として法律に位置づける法令が施行されました。
農業上の利用が行われる区域は、「地域計画」の対象となり、「目標地図」を新たに作成することが義務付けされました。
「目標地図」は10年後の1筆ごとの農地を、どの担い手に集積・集約するかを示した、「農地利用の将来図」となります。
ここに描いた将来図を実現するために、地域内外から農地の引き受け手を幅広く確保しつつ、農地バンクを活用した農地の集約化などを進めていかなければなりません。
他方で、農業上の利用が困難である農地が存在した場合、農地利用の保全などに関する事業を検討する必要があると考えています。粗放的な利用なども視野に入れ、各地域で土地利用構想の青写真を描くことが求められています。
このように大変厳しい、農地行政ではありますが、農業者の代表として、より地域に密着した活動に取り組んでまいりたいと存じますので、農業者の皆さま、地域の皆さまのさらなるご支援とご協力を重ねてお願いいたします。
結びになりますが、本年が農業者の皆さまにとって実り多き年になりますことを心からご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
■農業予算確保を求める「要望書」を提出
11月10日、大樹町に対して、令和6年度の農業予算確保などについて8項目、国および関係機関などに対する要請活動について6項目の要望書を黒川町長に提出しました。
要望内容を抜粋して掲載します。
◆大樹町への要望
○届出伝染病・法定伝染病対策について
・今後もBVD-MDワクチンの接種が町内畜産農家全戸で実施されるよう徹底した指導を要望する。
・近年、町内においてサルモネラ症の発生が急増しており、終息や消毒作業に多くの時間を費やし、経済的損失や、肉体的・精神的にも大きな負担が生じるので、関係機関と連携した対策を講じるよう要望する。
・法定伝染病であるヨーネ病は、ワクチンや治療薬がないため、殺処分や洗浄など大きな負担となっていることから、検査基準や検査期間などについて、生産者の負担が軽減される対策を早急に実施するよう要望する。
◆国などに対する要請活動
○橋梁の拡幅整備・河川治水対策の対応について
・国道336号の歴舟橋は幅員が狭く、大型車のすれ違いが難しいことから、橋梁拡幅整備を道路管理者に対して要請する。
・紋別川の下流域は河床が高く、豪雨時は樋門を閉じる影響により河川水が逆流し、農地が冠水するため、河川の水位を下げる対策を河川管理者に対し要請する。
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