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自治体の皆さまへ

謹賀新年(1)

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北海道大樹町

町民の皆さま、新年明けましておめでとうございます。希望に満ちた輝かしい初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年におきましても、皆さまと対話を通じてまちづくりを進めてまいりますので、引き続きお力添えいただきますようお願い申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、農業は春先からの好天にも恵まれ、牧草や飼料用とうもろこしは収量・品質ともに良好で、小麦は過去最高の収穫量となりました。
酪農業においても順調に生乳生産が行われ、乳量は目標を上回る見込みですが、牛個体価格の下落や資材価格の高騰・高止まりにより、今後も厳しい状況が見込まれることから、生産基盤の維持と持続可能な地域農業の構築に取り組んでまいります。
水産業は大宗漁業である秋サケ定置網漁の水揚量が過去最低となった一昨年を下回り、主力魚種の不振も続く大変厳しい状況でありました。港に活気が戻るよう、生活基盤の整備や水産資源の回復、サクラマス養殖事業などの新たな取り組みに対して支援してまいります。
林業は国際的な脱炭素の流れを契機に、国産材の価値や森林・林業の重要性が一層高まっています。面積の約7割を森林が占める当町において、自然と人との共生は不可欠であり、森林が持つ重要な役割を発揮できるよう引き続き森林整備を進めてまいります。
商工業は長引く物価高の影響を受け、厳しい経営環境が続いておりますが、地域経済が力強く、持続的に発展できるよう経営基盤の強化や後継者の育成などへの支援を行うとともに、道の駅を核とした中心市街地の活性化に取り組んでまいります。
子育て・教育関係は近年増加する真夏日や猛暑日の暑さ対策、熱中症対策として、小中学校にエアコンを整備しました。また、大樹高校が令和7年度から道外の生徒を受け入れることができるようになります。地域に根ざした大切な高校を守るため、引き続き支援してまいります。令和6年度末をもって尾田認定こども園が閉園し、町内の保育施設は1か所となりますが、引き続き待機児童対策などに努め、子育て環境の充実を図ってまいります。
スポーツ・文化活動においては大樹中学校吹奏楽部が2年連続で全道吹奏楽コンクールに出場しました。スピードスケート、野球、サッカー、空手道などでも多くの子どもたちが全道・全国大会に出場し、広く大樹っ子の活躍が見られました。また、日高山脈襟裳十勝国立公園の指定を記念した作品展では、幅広い世代から多くの出品をいただき、改めて町民の日高山脈に対する関心の高さを実感しました。
航空宇宙関係では前浜漁業者などの協力をいただき、各種の実験が行われました。また、全国の企業からのご支援により北海道スペースポートの整備を進めており、昨年は滑走路を300メートル延伸しました。本年は、人工衛星を宇宙に運ぶためのロケット射場LCー1の整備を進めてまいります。「たいき宇宙デー」には多くの町民に参加いただいておりますが、今後もイベントなどを通じて、さらなるご理解を得ながら「宇宙のまちづくり」に取り組んでまいります。
町では第6期総合計画で掲げた将来像「人とひと・人と自然・人と宇宙がつながる誰にでも居場所のあるまち大樹」の実現に向け、「たいき未来共創会議」や「住民懇談会」において皆さまのご意見を伺いながら、誰もが安心して住み続けられる持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。
結びになりますが、本年が皆さまにとりまして幸多き飛躍の年になりますことをご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

大樹町長 黒川 豊

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