新年あけましておめでとうございます。皆さまには、希望に満ちた新春を心穏やかにお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
昨年を振り返りますと、国内各地で地震や台風、豪雨による大規模災害が発生し、尊い人命も失われました。被災された皆さまに対し、心よりお見舞い申し上げます。本町の被害はありませんでしたが、今後も町が実施する災害対策について後押ししてまいります。
また、経済面では原油価格の上昇や円安による輸入コストの上昇を受けて、原材料が高騰、物価上昇が広がり、私たちの生活も大きな影響を受けました。
地元産業におきましても、資材高騰の高止まりなど、厳しい経営を余儀なくされましたが、畑作では小麦を中心に豊作となるなど順調な1年となりました。また、酪農では生乳の出荷制限も緩和され、今後の増産に期待をしております。
一方、水産関係では秋サケ漁が記録的な不漁となったほか、ししゃもの漁業模様も思わしくなく、非常に厳しい1年となりました。今年こそ、漁業模様が回復し、1日も早く、浜に活気が戻ることを期待しているところであり、町の基幹産業である農業、漁業ともに町の支援を後押ししてまいります。
航空宇宙関係では昨年に既存滑走路の延伸工事が完成し、現在は人工衛星用ロケットの新たな射場の整備が進められています。北海道スペースポートの整備は着実に進められており、これから宇宙産業の拠点として発展していくことを期待しております。
教育関係では高校生議会が開催され、高校生議員と町長との間で闊達な議論がなされました。今後もこうしたまちづくりへの提言を通じて、政治への関心と理解を深めていただきたいと思います。また、今年度から大樹高校の普通科地域探究科がスタートし、学校の特色化・魅力化に向けた取り組みを進めており、引き続き、大樹高校の存置に関する町の施策を後押ししてまいります。
スポーツ関係では各種大会で子どもたちの頑張りを見ることができました。また、大樹町出身の堀川桃香さんが昨年11月に開催されたスピードスケート四大陸選手権大会3000メートルでシニアの国際大会で初優勝するなど、多くの方々に大きな感動を与えてくれました。来年のイタリアで開催されるオリンピックを目指し、さらなる飛躍を期待しております。
議会関係では大樹町の発展や、将来のまちづくりのために、議員一人ひとりが議会の使命と責任を認識し、より一層の資質向上に努めてまいります。また、ペーパーレスシステムの導入を進め、議会のICT化などを含め、議会の改革と活性化に取り組みながら、町民の皆さまから信頼される議会を目指し、ご期待に応えるべく、誠心誠意尽くしてまいります。さらに、本町の指針であります「第6期大樹町総合計画」は10年間の大樹町の歩むべきまちづくりの姿を描いたものであり、町民の皆さまに安心して暮らしていただけるよう、深く議論し、持続性の高い、住民本位の行財政運営が行われるよう、議会の持つ監視・評価機能を最大限発揮してまいります。
結びになりますが、本年も大樹町議会に対し、さらなるご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆さまにとって新しい年が夢と希望に満ち溢れ、お一人おひとりの笑顔が輝き、幸せを実感できる1年となりますことを心からご祈念し、年頭のご挨拶といたします。
大樹町議会議長
齊藤 徹
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