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自治体の皆さまへ

新年のご挨拶(2)

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北海道天塩町

北海道知事 鈴木 直道

新年明けましておめでとうございます。新春を迎えるに当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。北海道を前へとの想いを胸に、本年も、道政に全力を尽くしてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
昨年を振り返りますと、3年を超える長期にわたり、私たちの生活に大きな影響を及ぼしてきた新型コロナウイルス感染症が、5月には5類への移行という大きな節目を迎えました。これまでの対策へのご理解とご協力に対し、医療従事者の皆様をはじめ、道民や事業者の皆様に改めて心より感謝申し上げます。
5類移行に伴い、社会経済活動が活発化する一方で、不安定な国際情勢などを背景とした物価高騰の影響の長期化や、中国による日本産水産物の全面輸入停止など、道民の皆様の暮らしや事業者の方々の経営環境が厳しい状況におかれた1年となり、道では、価格高騰等経済対策を講じるとともに、道産水産物の消費拡大に向けたキャンペーンを展開するなど、総力を挙げて取り組んでまいりました。
厳しい状況が続く中にあっても、昨年は、本道が国内外から大きな注目を集め、更なる飛躍に向けて大きく歩みを進めた1年でもありました。
ラピダス社の立地が決定し、次世代半導体を北海道から世界に届けるという前例のないプロジェクトがスタートしたほか、日本最大級のデータセンターの建設が発表されました。また、「G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合」の開催や本道へのGX投資の促進に向けた官民連携のコンソーシアムの設立など、DXやゼロカーボン北海道の実現に向けた動きも加速しました。
さらには、アジアで初めての開催となった「アドベンチャートラベル・ワールドサミット北海道・日本」では、雄大な自然や多様なアクティビティ、多彩な食、独自の歴史や文化といった本道の魅力を国内外に広く発信することができました。
また、36年ぶりの本道での開催となった「全国高等学校総合体育大会」では、大きな声援をうけて躍動する若き力が、本道の確かな未来を感じさせてくれました。
「全国豊かな海づくり大会」は、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、海の恵みを守り、日本の豊かな食を支える道産水産物の魅力を発信する機会となりました。
新しい年は、こうした歩みをさらに加速し、安心して住み続ける地域づくりや北海道の魅力を世界に広げる取組を進めてまいります。
このため、社会経済情勢に機動的に対応しながら、足腰の強い地域経済の確立や地域産業を担う人材の安定的な確保などに取り組むとともに、子ども応援社会の実現に向けた取組を着実に進めるほか、ほっかいどう応援団会議を活用した地域を支える応援の輪を広げます。
また、次世代半導体製造拠点の実現に向けた取組を進めるとともに、本道の再生可能エネルギーのポテンシャルなどを活用し、新たな産業や人、投資を呼び込みます。
さらに、インバウンド回復の波を着実に捉え、観光立国北海道の再構築を加速するとともに、戦略的な輸出拡大により道産食品を世界に広げながら、一次産業の生産基盤の整備などを進め、日本の食料安全保障に貢献してまいります。
本道を取り巻く環境が大きく変化する今こそ、北海道のめざす姿を道民の皆様と共有し、ともに歩みを進めていくことが重要です。このため、新たな北海道総合計画を策定し、その実現に向けた政策展開と地域づくりの基本方向をお示ししながら、皆様とともに、北海道の確かな未来を創ってまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
本年が、皆様にとりまして、希望に満ちた素晴らしい年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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