■そろそろ冬への備えを
秋の深まりとともに、朝晩の冷え込みが厳しくなり、初霜や初氷などの便りも聞こえてくる季節となってきました。この時期になると、西高東低の冬型の気圧配置の日が多くなり、冷たい季節風が暖かい日本海を吹き抜ける際に海面から熱と水蒸気の補給を受けて、海上では発達した積雲の雲列(筋状雲)が形成されます。これが、日本海側を中心に降ったりやんだりを繰り返す雨(しぐれ)をもたらします。
上川・留萌地方では、季節の進行とともに降水種別はしだいに雨から雪に変わり、例年、11月上旬~中旬頃にかけて、地面が雪に白く覆われる「積雪」状態に、11月下旬~12月上旬頃にかけて、降った雪がとけずに積雪状態が継続する「長期積雪」(根雪)になります。
昨年の初雪観測は、羽幌や留萌で11月3日、旭川で11月4日と平年よりも冬の訪れは遅かったものの、上川北部や留萌北部では約1週間後の11月11日には30センチを超える日降雪量となりました。状況によっては、平地でもそのまま積雪状態になることもありますし、峠や山間部では平地よりも気温が低いため、平地は雨でも、峠や山間部では路面が凍結したり、積雪状態となることがあります。天気予報や週間天気予報で雪の予報が発表されたら、車のタイヤ交換など早めに冬の備えを行いましょう。
気象台では、冬の始まりに峠や山間部で初めて積雪状態になるときや、平地で初めて積雪状態になると予想された時には、「雪に関する気象情報」を発表して積雪や路面の凍結による交通障害について注意を呼びかけています。また、気象庁ホームページの「今後の雪」では、1時間毎に推定した現在の積雪の深さと降雪量の分布、及び、6時間先までの予測を表示することができますので、天気予報や交通情報などと併せてご利用ください。
気象庁HP「今後の雪」【URL】https://www.jma.go.jp/bosai/snow/#zoom:7/lat:43.395740/lon:140.690198/colordepth:deep/elements:snowd
お問い合わせ先:旭川地方気象台
【電話】0166-32-7102【URL】https://www.data.jma.go.jp/asahikawa/index.html
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