■天塩町の肥満率 道内ワースト1位からの脱却大作戦(3)脳の変調を修正してくれるもの~短鎖脂肪酸とは?~
肥満の原因となる「脳の変調」を修正してくれるものがあります。それは、「短鎖脂肪酸」です。脂肪という文字が入っているので脂(油)のような気がしますが、大腸で作られる物質で食品には入っていないものです。
短鎖脂肪酸を体で作るためには、水溶性の食物繊維が多く入っている野菜やきのこ、海藻類をとることが重要です。
食物繊維は、生活習慣病予防には万能な栄養素です。意識して取り入れましょう。
上の図のように、脂肪酸は炭素が鎖のように繋がった構造をしているよ。そのうち、炭素の数が6個以下のものを短鎖脂肪酸と呼ぶんだ。
●短鎖脂肪酸とは?
・大腸の善玉菌が、水溶性の食物繊維(野菜、きのこ、海藻類)をエサに発酵させて作ります。
・臭くて味もまずい、吸収性も悪くて飲んだり食べたりできない脂肪酸です。
・食品には入っていません。
●短鎖脂肪酸の効果は?
・食欲を抑える
・有害物質から大腸を守る
・糖尿病を予防する
・脂肪細胞が増えない
・腸のバリア機能を高める
・アレルギーを抑える
●食物繊維は、1日に何をどのくらい食べたらいい?
・緑黄色野菜 150g(片手山盛り1杯)
・淡色野菜 200g(両手山盛り1杯)
・きのこ類 50g(しめじ1/2株)
・海藻類 50g(ところてん1/2カップ)
※詳しくは本紙をご覧ください。
●新たな救世主!?「γ(ガンマ)-オリザノール」
「γ-オリザノール」は、米の油という意味で、おもに玄米に含まれる成分です。食物繊維と同じように脳の変調の修正を助けてくれるという研究成果が発表されました。また、玄米にはビタミンやミネラルも多く含まれており、血管内皮機能の改善にも効果が期待できます。
無理に食べることを我慢して減量することはお勧めできません。
脳の変調を修正してくれる食物繊維(野菜、きのこ、海藻類)を毎日意識して増やしてみることからはじめてみませんか?
肥満改善や食事全般に関するお悩みのある方は、お気軽にご相談ください。
▽玄米と白米の違い
日本人の食事摂取基準2015年版より
お問い合せ先:福祉課ふれあい係
【電話】(2)1728
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