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♪今月の表紙「獅子舞」:5年ぶりに開催された天塩厳島神社例大祭での獅子舞。このルーツについて「天塩物語(昭和編)」(宮武守也著・平成18年発行)によると大戦中の昭和17年、天塩厳島神社社殿改築落慶式にて越中獅子舞が初めて奉納されました。戦後、一時期は中断されましたが、経験者有志が中心となって復活され、昭和20年代後半には近隣町村の祭りにも奉納依頼がくるほどの盛況ぶりでした。しかしその後、舞い手の高齢化による後継者不足から、次第に先細りの状態が続きました。昭和53年、町文化連盟が獅子舞を郷土芸能として保存、発展させることを決め、天塩町越中獅子保存会を設立、町内団体・商工業者・町民有志による全町的なバックアップ体制を構築しました。道具・衣装類を財団法人自治総合センターの補助金を受けて一新し、青年有志が舞い手を引き受け、特訓を重ねました。同年、越中獅子舞のルーツをたどり、富山県新湊市西奈呉へ研修団を派遣し、本家で改めて技術指導を受け、研鑽を深めました。昭和59年からは、研修のために舞い手を再度富山へ派遣し、厳島神社祭典に本家から獅子舞を招き、町民に本場の演舞を披露し、交流をするとともに保存会の活動を軌道にのせていき、現在に至ります。今回、5年ぶりに開催された厳島神社例大祭を通じて先人たちの努力や苦労、そして想いや意思を後世に引き継ぐことの大事さを考える機会となったのではないでしょうか。
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