■台風への備え、できていますか?
平成28年8月、北海道に次々と台風が接近・上陸して甚大な被害となったことは記憶に新しいところですが、過去に日本で大きな災害をもたらした台風の多くは、実は9月に来襲しています。この時期は、夏に日本付近を覆っていた太平洋高気圧がやや後退して台風が日本に近づきやすく、海水温が年間を通して最も高い期間にあたり台風が発達しやすくなっています。
台風による被害を防ぐには、平時のうちにハザードマップで避難の場所や避難経路、非常持ち出し品を確認しておくことはもちろんのこと、台風が北海道付近に近づく予想を見聞きした場合には、大雨が降る前に側溝や排水溝を掃除して水はけを良くしておくことや、風が強くなる前に風で飛ばされそうなものを固定したり、屋内に移動させておくことが大切です。
そして、台風が接近してきた時には、台風に関する情報はもとより、気象台が発表する「警報・注意報」、「キキクル」などの防災気象情報や、自治体から出される「避難情報」を自ら入手し、状況を把握することが重要です。実際に暴風や大雨になると、風により飛んできた物にぶつかったり、車が横転したり、冠水した道路では川や側溝との境目が見えにくく、転落事故により避難中に命を落とすこともあります。暴風や大雨となっている最中の避難は大変危険です。早めの避難を判断し、身の安全を確保してください。
お問い合わせ先:旭川地方気象台
【電話】0166-32-7102【URL】https://www.data.jma.go.jp/asahikawa/index.html
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